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野田首相の政策ブレーンが描く日本のビジョン (3)

「週刊!深読み『ニッポン』」第27回  

 その二。野田首相は大平元首相の政治手法を手本にすると繰り返し表明しているが、対外政策では「大きな智慧」を欠くようだ。大平元首相は外交面で「楕円の哲学」に従い、内政問題の処理における寛容と忍耐の理念を外交にまで貫いた。「報告」は21世紀前半に日本は米国と中国の両大国が並立する状況に直面すると指摘。伝統的な同盟国との協力を強化したうえで、防衛力を積極的に拡充すべきだとしている。また、中日間の信頼強化、疑念解消、協力を訴える一方で、日本国内の「戦略派」の常用する両刀遣い手法を踏襲。中国の発展がもたらす利益を享受すると同時に、中国を価値感上の異端と見なし、軍事力拡張や「戦略的意図」の不透明さを安全保障面で中国に「警戒」する理由にもしている。

 最後に、「報告」が効力を発揮できるか否かは野田政権の在任期間に制約される。このシンクタンクは野田内閣のために設立されたものなので、主要目的の1つもその政治的願望・能力を支える文書を提供することにある。東日本大震災後、日本の政策決定層は福島原発事故の収束、震災後復興、経済復興という三大試練に直面した。これらは今後も長期間にわたり国内政治の重点となる。災害の影響で日本の政局は一段と複雑化し、政治主体の行動方式も多少変わり、政界も可変的要素が増えた。多重の圧力の下、政局は動揺が続き、政府の意思決定システム・プロセスの混乱と曖昧さも強く非難されている。野田内閣は難局を脱すべく努力しているが、政権環境の悪化に伴い、多くの問題で厳しい試練に直面している。今年の政治の焦点は社会保障と税の一体改革、そして与野党対立が先鋭化する中での衆院解散の趨勢だ。外交面では、アジア太平洋の世紀を開拓するとの外交・安全保障政策を打ち出している。こうした課題は日本の政策決定層の政治的智慧、政権担当能力または施政水準を重く試すものだ。野田首相が政権を継続できるか否かは、シンクタンクの存続と「報告」の効力に直接関係してくる。大平内閣時の政策報告もその「智慧に満ちた光芒」により重視されたが、大平氏の急逝により大幅に効力を削がれたのだ。(編集NA)

 「人民網日本語版」2012年8月3日

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