中国初の空母が年内就役
海軍軍事学術研究所の李傑研究員はこのほど、中国初の空母が年内に就役することを明らかにした。
李氏によると9回目の試験航行を7月30日に終えた中国の空母は、すでに艦上設備がほぼ整っており、年内に就役する予定だ。空母の名称については「人名の可能性は余り大きくない。直轄市の名をつけるのも若干問題があるだろう」と指摘。省名をつける可能性が高いとの見解を示した。
就役後の配備地、任務、そして南中国海紛争の解決に向けた使用については「条件を見る必要がある。空母は機動性や航続力に優れるため、条件を満たすなら複数の基地を選択した方がいい」「紛争解決には様々な方法があり、攻撃に完全に頼るわけではない」と指摘。同空母は実際には試験・訓練艦であり、当面は比較的近海で軍事任務を執行し、主権維持を含む職責を履行。将来国力の増強に伴い、海洋権益維持のために、より遠洋で活動を行うようになると説明した。
李氏は「わが国の空母は機運に乗じて自ずと登場したものだ。空母は強国の象徴であり、石油輸送航路や鉄鉱石など戦略物資の安全を含むわが国の海洋権益には空母が必要だ」「わが国は海洋大国で、7000近くの島々と1万4000キロの島岸線を持つ。将来的には少なくとも3隻以上の空母が必要だ」との分析を示した。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年8月8日