2012年9月5日    メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:14:08 Sep 05 2012

対中外交で「小異を残して大同につく」精神を欠くようになった日本 (3)

 ■ますます消える「小異を残す」精神

 中日国交樹立時に推進力となったのが小異を残して、両国の実益の最大化を図る精神だ。だが今日の中日関係の大幅な後退は、この「小異を残す」精神が欠けていることに由来する。

 民主党首脳は釣魚島問題について「尖閣諸島(釣魚島の日本側呼称)は日本固有の領土だ」「(日中間に)領土問題は存在しない」等と、あらゆる場で同様の言い回しをしている。「固有の領土」の意味は各国で理解が異なり、ここでは論評しない。だが国交正常化交渉開始時から、釣魚島の帰属について中国が日本との交渉を放棄したことはないことは誰もが知っている。中国が異議を唱えたことは、領土問題の存在を示す。領土問題が存在しないと言い張るのは、「小異を残す」精神の全面否定に等しい。

 釣魚島問題の助けを借りて名声を求め、大局を撹乱する右翼および下心ある政治家や地方自治体の首長のやり方も、領土問題が確かに存在することを物語っている。東京都が群馬県の一部土地の購入を考え、群馬県の一部地区は東京都の飛び地になることを望んでいるとする。こうした売買について異議を唱える周辺国はない。だが釣魚島は明らかに違う話だ。「小異を残す」ことを認めないから、右翼や地方自治体の首長が騒ぎ立てることができる。さもなくば東京から1千キロ以上も離れた釣魚島で騒ぎを起こすことに関心を持つ人はいない。

 「小異を残す」精神のフェードアウトは日米軍事同盟の強化の結果であり、中日関係の処理において冷静からはほど遠い民主党は外交政策の変化を洗いざらいさらけ出すにいたった。中日国交正常化40周年の今年、現状を改変するには、両国は国交正常化時の「小異を残して大同につく」精神に立ち戻るほかない。だが日本側を見ると、実現の可能性はほぼないようだ。(文:陳言・日本問題コラムニスト/日本産網站CEO)(編集NA)

 「人民網日本語版」2012年8月31日

[1] [2] [3]

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
関連記事
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:1

   

最新コメント
naranozz   2012-09-0161.86.34.*
全く同感です。私は戦前、戦中派の老人です。私たちの世代は中国文化を学校でずいぶん学習しました。戦後、1960年代までは私たちもアメリカにあこがれました。今の中国の若者も同じではありませんか? しかし、1990年冷戦終結後、日本はアメリカの経済戦略に乗り、大変な苦しみを味わったのです。賢明な中国が日本と同じ轍を踏むとは考えられませんが、アメリカ型の新自由主義は東洋の文化とは絶対に相容れないのです。なぜなら基本となるキリスト教(プロテスタント)のPhilosophyが東アジアにはないからです。皇室をはじめとして、日本の文化は中国の伝統文化の影響を大きく受けています。漢詩は今でもたくさんのファンがいます。日本の俳句や短歌を理解できる外国人は中国人だけなのです。日本人の中にも戦後ずっと、親中国の政治家や外交官もいるのです。日本人は、3.11以後、新たな日本国の在り方について模索し始めているのです。一部の国粋的な日本人につられて、貴国内でも軽薄な動きが頻発しますが、どうか大人の風格を持って対処されるよう心からお願い申し上げます。私は個人的に、あと10年貴国が平均7%程度の安定成長を続けて行ってほしいと願っているのです。なぜなら、アメリカ型のグローバル資本主義は続かないと思うからです。世界の平和と安定のためには、貴国を中心とするアジアが一神教の西欧にとって代わることになると信じています。わが日本は人口が減って行き、これ以上の成長を遂げることは至難の業です。アメリカにも、貴国にも従属しない、模範的な平和国家を目指したいと願っているのです。
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古