カンボジアのシアヌーク前国王が死去
1960年の肖像写真
2002年11月6日。首都プノンペンの王宮前で国民に挨拶するシアヌーク国王(当時)
カンボジア政府は15日早朝、ノロドム・シアヌーク前国王が同日未明に北京で死去したことを明らかにした。90歳だった。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
カンボジア国営テレビは現地時間午前6時に政府の発表を放送した。シアヌーク前国王は午前1時20分(北京時間午前2時20分)に北京市内の病院で死去した。自然死だった。カンボジア政府は遺体を北京からプノンペンへ運び、王宮で伝統的な葬儀を行う。
ニュック・ブンチャイ副首相は新華社の電話取材に、シアヌーク前国王の死去はカンボジアにとって多大な損失と指摘し「私たちは大変な悲痛の中にある。シアヌーク前国王は偉大な君主であり、私たちはみな尊敬し、敬愛していた」と述べた。ニュック・ブンチャイ副首相によると、シハモニ国王とフン・セン首相が15日朝に北京へ向かい、遺体を引き取ってカンボジアで伝統的な葬儀を行う。
シアヌーク前国王は1922年10月31日生まれ。1941年4月に王位委員会に国王に選ばれた。1953年に独立を指導し、90年余りにわたるフランスの植民地支配に終止符を打った。生前、ガン、糖尿病、高血圧などの疾病を患い、北京で療養していた。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年10月15日