中国共産党の新指導部が発足 外国メディアが積極的に評価
中国共産党の第18回全国代表大会(党大会)が成功裏に閉幕した。外国メディアは会議の重大な意義を次々と熱く論じている。
イタル・タス通信は「中国共産党の新指導部は初めて公衆の面前に姿を現わすや、グループとしての強い団結を示した」と報道。「習近平氏は談話で、1人1人の力は限られているが、万民が心を一つにして志の城を成せば、克服できない困難はないと強調した」と指摘した。
英紙ガーディアンは「習近平氏は15日、大変自信のある様子で他の中央政治局常務委員をメディアに紹介した。李克強氏とはすでに前の常務委員会で一緒に仕事をしており、連携は良好だ。常務委員を9人から7人に減らしたことで、中国の政策決定は一段と効率的になる」と報じた。
NHKはテレビ番組で、15日に選出された中国共産党の新指導部に積極的に注目。「習近平総書記は記者会見で、国民の生活水準の向上と腐敗根絶に尽力する決意を表明した」と報じた。
ブラジルのパトリオッタ外相は「われわれは中国で起きることの全てに大変関心を抱いている。ブラジルにとって中国は戦略パートナーだ。われわれは引き続き各分野で緊密で友好的な関係を発展させていく」と表明。「ブラジルと中国は貿易、文化、農業、教育、技術革新分野で10年間の長期協力計画を締結した。中国政府は引き続きこの10カ年協力計画を推進するものと信じている」と指摘した。
シンガポール紙聯合早報、タイ紙ネイションなど東南アジアの大手メディアはみな第18回党大会の成果や中国共産党の新指導部を目立つ位置で報道し、積極的に評価している。
聯合早報は15日付社説で「胡錦濤氏は第18回党大会の政治報告で、パブリック・ディプロマシーと人的・文化外交を着実に推し進め、海外における中国の合法的権益を守る方針を初めて明確に打ち出した。これは中国の急速な台頭という時代背景の下、世界との関係の歴史的変化を正視した戦略的選択であり、それ以上に中国の理論、道、制度に対する自信の集中的な現れである」と指摘した。さらに「ハーバード大学のセルジ客員教授は、中国は世界の将来にとって極めて重要な国であり、10年後には世界最大の経済大国になる見通しだと指摘する。セルジ氏は、中国共産党の新指導部は国際社会との直接的接触を増やし、開放的思考を示したと考えている」と報じた。