日本はなぜ朝鮮を「恐れる」のか? (2)
第2に、朝鮮は一貫して米国と直接対話して、自らの様々な難題を一挙に解決することを望んでいる。米国はこの点を胸の内ではよくわかっており、朝鮮が米国を具体的に傷つけることはないと知っている。だが日本に対しては違う。朝鮮は米国を交渉のテーブルに無理にでもつかせるために、日本や韓国を犠牲にする可能性が高い。これは日本には受け入れがたいことだ。
第3に、米国は朝鮮半島の今後の発展に関して「東ドイツモデル」「ミャンマーモデル」などいくつかの現実的期待を抱いている。だがこうしたモデルが朝鮮半島および周辺各国にもたらしうる後遺症については余り考えていない。ひとたび朝鮮「有事」となれば、周辺国が「難民」に無関心でいることは難しい。この問題において米国がわれわれと心を通い合わせることは困難だ。
最後に、日本の緊張は米国の総合国力の低下とも関係がある。米国は危機が重なり、もう「東アジア大戦」に投入する力はない。
朝鮮の「衛星打ち上げ」にも日本の「緊張」にも、平和・発展・協力という世界と東アジアの対局を転換する力はない。これは今日の世界と東アジアの総合国力構成と成熟度によって決定づけられている。われわれは事態の全体を正確に把握し、「物事自体の是非曲直に基づき自らの立場と政策を決定」すべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年12月6日