中国地方報道幹部代表団は19日午後、東京の衆議院第一議員会館に日本の福田康夫元首相を表明訪問した。
訪日団代表を務める徐耀庭・元人民中国雑誌社社長は福田氏に訪日の目的と日程を説明。2011年に初めて中国地方報道幹部代表団として福田氏を表敬訪問した時のことを語った。
福田氏は代表団の訪問を歓迎。「少し前に北京を訪問した際、『正エネルギー』という流行語を学んだ。人々がエネルギーを正しい方向に用いるようにするという意味だと理解している。現在両国関係は苦境に直面している。双方は相手の立場に立って問題を考え、間違った事は反省し、正エネルギーをより多く発揮させるべきだ」と述べた。
徐氏は福田氏に賛同。「中日両国は隣人で、長い友好的往来の歴史を持つ。過去に両国の指導者は中日関係の友好的発展の基礎を固めた。中国には『協力すれば共に利し、闘えば共に傷つく』という古い言葉がある。中日両国の友好関係は両国にとって利益であり、アジアさらには世界の平和と発展にもプラスだ。日本は中国と向き合って前進し、歴史を鑑として未来に向かうべきだ。双方の努力を通じて、両国関係が早急に正常な発展の軌道に戻り、かつ積極的な方向に発展し続けるよう促すべきだ」と述べた。
福田氏は代表団メンバーに訪日の感想を尋ねた。湖北省から来た王中橋副団長と河南省から来た何◆均氏は「今回の訪問で身をもって日本の進んだ所を感じ、中国が日本に学び、参考にすべき点が多くあることを感じた」と述べた。福田氏は「学ぶことはお互い様だ。古来日本は中国から多くのものを学んだ」と述べた。
最後に福田氏は中国各地から来た代表団メンバーに、両国の間で積極的、友好的な声を伝え、両国の正エネルギーを発揮するよう求めた。また「今年東京の桜は早く咲いた。代表団の訪れを歓迎しているかのようだ。両国の友好関係も桜の花のように美しく咲き誇ることを期待する」と述べた。
今回の訪日交流活動は中国外文出版発行事業局が主催、人民中国雑誌社が運営し、日本の笹川平和財団の笹川日中友好基金が賛助。訪日交流を通じて中国の地方報道幹部の日本に対する理解を深め、中日地方政府間の友好交流と報道協力のプラットフォームを築くことを旨としている。最初の代表団は2011年7月に訪日。今回は2回目となる。訪日団は湖北省、河南省、新疆ウイグル自治区、海南省など12省(直轄市・自治区)の報道幹部で構成。13日に日本に到着した後、北海道新聞社、北海道庁、共同通信、SBI株式会社、日本財団、神奈川新聞社などを相次いで訪問した。(編集NA)
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「人民網日本語版」2013年3月20日
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