ガーナが金の違法採掘容疑で中国人124人を逮捕
ガーナ政府による外国人の違法採掘活動への取締りは現在も続いている。在ガーナ中国大使館によると、これまでに金の違法採掘容疑で中国人124人が逮捕されたが、見舞いに行ったところ健康状態は良好だ。
中国大使館の于傑報道官によると、大使館職員が中国人逮捕者に食料や水など生活必需品を届けた。また、現地で活動する中国の医療チームが検診を行ない、一部にマラリア感染を確認して速やかに治療を行なった。
周遊斌臨時代理大使は4日、ガーナ大統領府高官と緊急会見し、ガーナ側に的確な法執行、中国人逮捕者への人道的待遇などを求めた。ガーナ側は「取締りは法にのっとり引き続き行なわれる」とする一方で、中国人逮捕者に公平で人道的な待遇を与えることを約束。金の違法採掘容疑者の住むホテルや住宅での捜査・逮捕を止めることに同意したほか、出国意思のある中国人に一定の猶予期間を与える方針を表明した。
ガーナの法律は25エーカー以下の小型金鉱の採掘と運営への外国人の従事を禁じている。5月中旬にマハマ大統領の指示で国土資源省、内務省など5省庁のトップが金の違法採掘特別取締りチームを設置。金の違法採掘容疑がある外国人を本国に送還し、採掘設備を没収・廃棄するとともに、現有の小型金鉱採掘証について再審査を行なうことを決定した。同日から警察や移民管理局など関係当局が合同取締り活動を開始した。
「中国人は落ち着いて、困った時は24時間いつでも大使館に助けを求めてほしい」と于報道官は述べた。大使館はガーナ在留の中国人に対して、現地の法律を遵守し、合法的な経営を行なうよう注意を促した。また、大使館は金の違法採掘容疑があり、出国意思のある中国人に助力する。
外交部(外務省)の洪磊報道官は5日の定例記者会見で「2012年10月以来、ガーナ政府は同国内での外国人による違法採掘に対する取締り活動を行なっており、一部中国人もこれに関わっている。外交部と現地中国大使館は事態を強く重視し、ガーナ側と緊密な意思疎通を保っている。また、問題を適切に処理し、中国人の安全と合法的権益を守るようガーナ側に求めている。外交部は現地の法規を遵守し、違法活動に従事しないようガーナ在住の中国人に注意を促す。外交部と現地中国大使館は引き続きガーナ在住の中国人に助力し、その安全と合法的権益を保障する」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年6月6日