「いずも」、帝国時代を懐かしむ日本の叫び
広島への原爆投下から68周年を迎えた6日の午後、日本の次世代ヘリコプター搭載護衛艦「22DDH」の進水式が行なわれ、「いずも」と命名された。これは中国侵略戦争時の日本の旗艦の艦名だ。「いずも」は全長248メートル、全幅38メートル、満載排水量2.7万トンで、ヘリ14機が搭載可能で、戦闘機の搭載も可能だ。英国、イタリア、スペインの一部現役空母よりも大きい。「護衛艦」と称しているが、実際には「軽空母」だ。平和憲法によって空母建造が禁止されているため、日本政府は今回再び違法すれすれのきわどい行為に出たのである。(環球時報社説)
このきわどい行為は、平和憲法に対して行なわれたものであると同時に、アジア太平洋地域の日本への警戒に対して行なわれたものでもある。日本の敗戦から約70年。日本国内の執拗な勢力は今なお日本に課せられている様々な制約を打破しようとしている。日本政府は歴史問題で驚くべき混迷を呈し、軍事大国へと邁進する過程で得意満面のさまを覆い隠すことができずにいる。「いずも」を「護衛艦」と称するのは、日本の高官が「私人として」靖国神社を参拝するのと、よく似た中途半端な隠蔽である。
「いずも」1隻で西太平洋の軍事戦略構造を変えることは当然できない。これは日本の再軍事大国化への強烈な願望の象徴であり、かつて空母20数隻を保有し、米国を攻撃して混乱に陥れたあの歴史を懐かしむ声なき叫びなのである。こんなにも長く抑え込まれてきた日本は、アジア太平洋の政治と軍事の表舞台に再び上がることを強く望んでいる。
日本は現在がんじがらめに束縛されているが、その周辺国との領土紛争や歴史問題をめぐる摩擦はなんと激しいことか。日本文学には軍国主義の霊魂を呼び戻す作品や、日本が敗戦せず米国に勝利したと想定するファンタジーが度々出現する。日本右翼は東アジアで最も過激で、アピール力も最も強い極端な思想サークルの1つだ。もし世界が日本を縛りつけている縄を解けば、この国にどれほど過激主義が質悪くはびこる危険性があるかは想像に難くない。