中日韓協議:首脳会談は確定せず、協力継続を再確認
拿捕した中国漁船の船長の釈放、日中韓投資協定承認案の衆院可決。6日から7日の日本の行動は、いずれも7日開催の中日韓外務次官級協議のために前向きな雰囲気を醸成したように見える。韓国・聯合ニュースによると、第8回中日韓外務次官級協議が7日、ソウルで行われた。これは3カ国政府間協力が再開しつつあることを意味する。環球時報が伝えた。
協議には韓国の李京秀外務次官補、中国の劉振民外交部副部長(外務次官)、日本の杉山晋輔外務審議官が出席。韓国メディアは「これまで3カ国間の協力は事実上停滞状態にあり、次官級対話の開催は3カ国の新首脳就任後初だ」と報じた。3カ国は中日韓首脳会談を2008年から毎年持ち回りで開催してきたが、昨年後半から歴史問題や島の領有権紛争のために、次官級以上の対話は中断状態にあった。
韓国・聯合ニュースは「比較的長い中断を経た、今回の外務次官級協議には大きな意義がある。政治、外交摩擦が絶えない中、3カ国は協力の継続というこれまでの立場を再確認したからだ」と報じた。だが韓国SBSテレビは7日、中日間首脳会談の開催時期という肝要な点で合意にいたらなかったことを指摘。韓国外務省高官が次期外務次官級協議の開催時期も定まっていないことを認めたと報じた。韓国日報はさらに率直に3カ国代表間の握手を「気まずい握手」と形容した。