だが日本の指導者は「不本意ながら従う」ことを望まず、国民を先導して魂を入れ替えることと引き換えに隣国の了解、アジアの繁栄を得ることを望んでいない。これは実は日本民族が胸を張ることを望まないに等しい。歴史問題と領土紛争をめぐる世論戦において中国に「負けない」ために、日本政府は大きな力を費やして欧州各国で広報、ロビー活動を行っているうえ、今回のオランダでの核安全保障サミットでは米国に日韓首脳会談の仲立ちを懇願した。その指導者にいたっては「時勢をよく推し量り」、言行不一致で、パフォーマンスにあらん限りの力を尽くしている。だがドイツは日本のロビイストにとって明らかに避けなければならない場所だ。ドイツに何を説きに行くのか?彼らの法律、教科書、思想を換えるよう忠告するのか?どんなに完璧な広報技術やパフォーマンスであっても、歪んだ歴史観と貧しい道徳観を覆い隠すことはできず、反対にその心のもろさと信用できなさを一層明らかに世界の人々に見せつけるだけだ。
日本はかつて欧州に学ぶ先鋒だった。現在、ドイツという歴史の鑑が面前に置かれている。日本の指導者は、肩を持って仲立ちしてくれるようこびへつらって人に懇願するよりも、ドイツ式の魂に触れる反省と転換を行った方がいい。そうして初めて堂々と立つことが可能になる。これはアジアと世界の人々にとってだけでなく、それ以上に日本国民にとって幸いなことだ。
今日の中日間の争いは単なる領土問題という以上に、その背後の正義の問題だ。われわれは隣人を選ぶことはできないが、正義を貫かねばならず、領土問題で譲歩はできないし、それ以上に正義が軽視されたり、覆されることがあってはならない。正義を堅守し、広めて初めて、緊密な協力と共同繁栄も期待できるものとなる。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年3月29日