関西電力の原発、全て停止
関西電力は20日深夜、定期検査のため高浜原子力発電所3号機(福井県高浜町)の発電を止めた。これで関電の原発11基すべてが停止したこととなる。日本国内で稼働中の原発は2基のみとなった。新華網が伝えた。
関電の八木誠社長は同日大阪で行われた記者会見で、「エネルギー資源の乏しいわが国で基軸となる原発の運転停止は、電力の安定供給にとって危機的な状況であり、残念でならない」と述べた。日本メディアの報道によると、関電は20日夕方から高浜3号機原子炉の出力を下げ、21日未明には原子炉を止め、定期検査を行う。
東日本大震災後、福島第一原発の放射能漏れ事故が発生し、原発の安全性への国民の信頼が揺らいだ。これを受け、点検のために停止している多くの原発も運転を再開できずにいる。
原発停止による電力逼迫のため、関電は昨年12月より管内の家庭と企業に10%以上の節電を要請しており、現段階では電力供給のバランスが取れている。このバランスを維持するために、同社は火力発電の定期検査を延期しているが、業界関係者は「もし火力発電所が故障すれば、電力供給の逼迫は非常に大きな問題となる」と指摘する。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年2月21日