世界に広がる中国の「春節」 (3)
(3)中国とは縁もゆかりもない「純粋」な外国人の一部が、「中国の年越し」を自ら楽しみ始め、春節祝賀イベントに参加する人が毎年増えている。
西欧諸国における春節の認知度や普及率は、現時点ではまだまだ高いとは言えないが、その影響力がますます高まっていることは、決して否めない。これには各種のいきさつがある。例えば、国内外の往来や交流は、いまだかつてないほど密になってきており、海外から中国に来る人が増えているだけではなく、海外に出る中国人がそれよりも多いことから、ここ数年、外国で春節を祝う人が激増している。従って、春節に注目し、重視する外国人がますます増えても、全く不思議ではない。ただし、春節が世界に広まりつつある根本的原因は、中国のハード・ソフト両面における実力と総合力が、世界で絶え間なく強大化していることにある。
以上から、春節がいつか「世界の祝日」になるという大胆な予測も、全くの見当違いとは言えないだろう。中華民族の偉大な復興を後ろ盾とする以外に、春節それ自身が持つ科学的な原因や文化的の魅力も見落とせない。宗教的色彩が濃い欧米諸国の祝日とは異なり、春節は、大自然の声から生まれた「自然なリズム」であり、「天人合一(天と人は本来一体であるという思想)」なる中国人の価値観を反映したものだ。そして、民族の気持ちが凝結され、中国文明の全貌がはっきりと示され、伝統的価値を反映した祝日である。親しい者同士の絆、一家団らん、楽しみ、祝賀、目出度さを象徴した祝日である春節が、世界中の人々から歓迎されることは疑う余地もない。
世界中の人々が、今年の春節を健やかに無事に迎えられますように!(編集KM)
「人民網日本語版」2013年1月28日