中国の同性愛者 同性結婚の合法化を呼びかけ (2)
◆権利の分配などの問題点も
彼女たちの行為は、一種の「パフォーミング・アート」と見なされている。親友団の執行主席の阿強さんは、「結婚には権利に関わるさまざまな問題が付随し、これは同性愛者の権益、および社会からの肯定にも関わる問題だ。同性結婚の肯定は、社会の許容力を示すものだ」と述べた。
阿強さんは、「同性愛を告白する人が増加している。これらの同性愛者は共同生活を経て、住宅を購入する可能性がある。これにより共同財産の分配という問題が生じる。彼らは子供を引き取り育てることを望んでいるが、合法的な資格を持たない。また緊急事態(手術など)が生じた場合、代わりに署名をすることができず、問題になる」と話した。
◆婚姻法の改正を呼びかけ
私たちの子供は同性愛者です。私たちは「同性愛者の両親」と呼ばれています--両会の開幕が迫る中、同性愛者の親百人あまりが全国人民代表大会に手紙を送り、婚姻法の早期改正により、同性愛者のカップルの結婚を実現するよう呼びかけた。
阿強さんは保護者の心の声をまとめ、この600字弱の公開状を執筆した。「私たちの子供は同性愛者の相手と10年弱生活しています。彼らは互いに思いやり、愛し合っていますが、どちらかが病気になり手術が必要な場合に、署名をすることができません」公開状によると、同性愛者が全人口に占める比率は3−5%に達するとされており、中国には約6000万人の同性愛者がいる計算になる。彼らは子供の養育、一方の財産の相続、住宅購入などの面で影響を受けている。
阿強さんは、「広東省の全国人民代表大会に働きかける予定だ。代表者が両会で意見を提案し、婚姻法を早期改正し、同性結婚の合法化を実現することに期待している」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年2月27日