「日本で身につけた悪習慣40」、中国のネット上で話題 (2)
10年以上の米国留学経験がある清華大学社会学部の鄭路・准教授は、「米国人の相互信用度は、中国人より高い。米国留学時、宅配の配達員が通信販売で購入した物品を届けに来た場合、たとえ箱の中身がノートパソコンであっても、家の人が全員留守で誰もいないと分かれば、品物を玄関に置いて帰るという習慣を知った。隣人あるいは通行人がそれを持ち帰りはしないか、などとは心配しない。しかし、中国に帰国した後は、見知らぬ人同士の信用関係について、驚きと憂いを感じた。海外では、見知らぬ他人が、自分の子供をあやす、あるいは子供に関する質問をするのは、ごく日常茶飯のことだ。しかし、中国でこのようなことがあれば、『この人、人さらいでは?』と疑われるのがオチだ」と語った。
■ぶつぶつ言わずに、まず自分から始めよう
中国における「信用」の危機は、その存在を認めることが第一歩であり、海外帰国組は、海外での信用文化の経験を活かして、自分が「主体性」を存分に発揮し、国内社会の信用再建にむけて努力すべきだ。
厦門大学ジャーナリズム学院のある准教授は、「国内では、他人同士の信用度は、各人によって異なるため、それぞれが各自の道徳基準によるさまざまな条件を持っている。まず自分から『誠実と信用』をモットーに他人と接するよう努めれば、相手もだんだんと自分を信用するようになるだろう。他人をあれこれと非難するより、まず自分が理想に向けて良い行いを心がける方が効果的だ」との見方を示した。海外帰国組は、自分のスタンスとメンタルコンディションを調整し、愚痴を決して言わず、本気で自分から取り組み、社会における相互信用を高め、自分の経験や強みを十分に活かすことが求められている。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年2月28日