杭州、ホワイトカラー平均月収4595元 「彼氏の条件」と開き (2)
しかし、“ワーキングプア”だけでなく、平均月収に達しているホワイトカラーもプレッシャーを抱えているようだ。中国人口計画生育(一人っ子政策)委員会研修交流センターなどの機構がこのほど発表した「2012-2013中国男女恋愛観調査報告」によると、杭州の女性が結婚相手の男性に求める月収は平均6225元(約9万3千円)だった。そのためネットユーザーらは、「平均月収に達していても恋愛はできないということだ」と落胆している。
杭州市のある企業で営業を担当している安徽省出身の呂傑さんは、「杭州市で3年頑張ったので、仕事もだんだんできるようになった。月収も平均に達している」としながらも、「生活に余裕はなく、マイホーム購入や結婚なんてもってのほか」とため息をこぼす。
一方、杭州市のあるネットユーザーは、中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」に、2013年の生活費予想をアップ。衣食住や交際費に年間計7万1957元(約108万円)必要で、1カ月当たりにすると5996元(約9万円)。月収を1000元(約1万5千円)以上超過しているという。
浙江省社会科学院の王平・補助研究員は、「ホワイトカラー達は、『平均月収』をそれほど気にする必要はない。注目しなければならないのは、自分と近い職種、近い仕事能力の人の待遇で、もし差があるなら、努力する必要があるということ」と指摘する。
一方、浙江工商大学公共管理学院の馬良則・教授は、「政府は所得分配制度の改革を急がなければならない」との見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年3月20日