北京、「中国式道路横断」を処罰化 「先陣」に罰金160円 (3)
■「処罰化の継続」を求める声
全国政治協商会議の施傑委員は、「法律執行者は、長期的なスパンで処罰の厳格化を実施すべきだ。法律が定めた警戒ラインを決して踏み越えてはならないという実感を多くの市民に抱かせることで、だんだんと良い習慣を根付かせることができる」との見方を示した。施委員によると、法律執行部門は、責任の所在を市民に一方的に押し付けることはできず、法律の具体的な徹底実施を肝に銘ずるべきだという。
また、施委員は、国家レベルでの道路交通法や各地の具体的な実施規則では、歩行者の違法行為に関する規定が明確に定められおり、問題の根は法律執行部門による執行プロセスそのものにあると指摘した。一般的な状況で、大勢の人の前でサンプリング検査のような方法で特定の人に対して法律の執行が行われた場合、当たらなかった人はラッキーだったなどアンフェアな考えがはびこってしまう。「処罰されるのは運が悪かっただけ」「あの人はおとがめなしなのに、なぜ私だけ罰せられるの?」などといった考え方がいつの間にか当たり前になると、市民の心の中に健全な交通意識がが確立する妨げとなる。
施委員は「法律執行部門は、法律の枠組みの範囲内で厳格な法律執行を行うべきで、目的は罰金を科すことではなく、違法者に反省の気持ちを抱かせることにある。また、社会管理部門と協力し、自発的に交通管理ボランティアに参加する人を増やし、良好な社会の雰囲気造りに努めなければならない。皆がきちんと並んでいる列に、誰かが割り込む人がいれば、並んでいる人全員が厳しく非難するような状況のように」と主張した。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年4月9日