中国、「煙霧による健康への影響」モニタリング開始 (2)
大気汚染(煙煙)が人体の健康に及ぼす影響は、急性のものもあれば、慢性で長期にわたるものもある。その影響は各年齢層に及ぶが、特に、高齢者、子供、妊婦などはより深刻な影響を受ける。国内で長期的なモニタリングシステムが確立していないことから、現時点で、煙霧を特徴とする汚染物質が健康に及ぼす危害について、具体的なデータを掲示する手立てはない。
煙霧多発地域の都市を重点モニタリング対象都市とし、各都市内で大気汚染が比較的深刻な地域と汚染がそれほど酷くない地域のいずれにもモニタリングポイントを設置する。このほか、一部の農村地域にもモニタリングポイントを設ける。
今回のモニタリング業務には、以下の内容が含まれる。
○大気中のPM2.5サンプル採取を行い、PM2.5の質量濃度測定を実施、主に人体の健康に影響を及ぼす成分について分析を行う。
○住民のあらゆる死因や疾病別死因に対して大気汚染(煙霧)が及ぼす影響について、汚染の程度別に分析を行う。
○大気汚染(煙霧)が及ぼす、住民の疾病発病(罹患)に対する影響や住民に対する急性の影響について分析する。
○小学生の健康状況に対して大気汚染(煙霧)が及ぼす影響やその程度について把握する。
○国民が外出時に大気汚染にさらされる状況をめぐる基本的状態を把握する。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年10月29日