民俗専門家に聞く「元宵」の由来
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今日9日は旧正月の1月15日、元宵節にあたり、中国では元宵という団子を食べる習慣がある。この日にどうして元宵を食べるのだろうか?新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
天津市の民俗専門家、趙之コウ氏によると、元宵は春節(旧正月)の餅、端午の節句のちまきと同じように伝統的な祝日に食べる物。丸い元宵を食べることで一家団らんを願い、将来の生活に対する願いを込める。元宵には「湯円」「円子」「水円」「湯丸」「浮円子」「乳糖円子」などさまざまな呼び名があり、商売人は特に「元宝」(古代の貨幣)と呼んでいる。元宵はもち米を原料とし、中に小豆や砂糖、サンザシなどの餡を入れ、煮たり、焼いたり、蒸したり、揚げたりする。
民俗専門家によると、中国では南部でも北部でもこの日は一家揃って元宵を食べる習慣がある。「元宵」という名前は元宵節の夜に食べることから宋末期から元初期にかけてそう呼ばれるようになった。元宵節の夜は新年最初の十五夜で、空にはまんまるの明るい月が浮かぶ。人々は月と同じ形をした元宵を家族揃って食べながら月に幸せを託する。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年2月9日