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中国、新型インフル対策で効果発揮

【特集】 新型インフルエンザ

 カナダ国籍の中国人が20日、北京で新型インフルエンザに感染したことが確認され、これで中国大陸部の感染者は5人となった。世界保健機関(WHO)の発表によると、感染者は世界で1万人を突破し、死者は80人にのぼる。

 中国大陸部ではこれまでに帰国者5人の感染者が確認されたが、国内感染は報告されていない。感染の拡大にはいたっておらず、人々の生活にも影響はなく、不安も広がっていない。

 上海新型インフルエンザ対策専門家チームのメンバーで上海市公共衛生臨床センター感染科の巫善明教授は、「中国がこのような感染拡大防止の効果をあげているのには、政府が最初に断行した対策と密接な関係がある」と話す。

 今回の新型インフルエンザは2003年のSARS(サーズ)以来、中国にとって最大規模となる公共衛生事件であり、中国が衛生防疫システムを再編後、初めて迎える大きな試練だ。この6年間、中国は突発的な公共衛生事件の対応システムを再構築し、危機対処と処理メカニズムを改善、新型インフルエンザの大流行を阻止する力強い支えとなっている。温家宝・総理はこのほど、現在の状況を見る限り、全国の予防措置は「有力かつ有効に、秩序立って」行われていると評価した。

 SARSの時と違い、中国が新型インフルエンザに対して慌てることなく、落ち着いた対応を取っているのに気づくだろう。清華大学公共管理学院の薛院長の話では、中国政府は新型インフルエンザが世界で確認され始めた段階から予防対策を高度に重視し、一般市民にリアルタイムで状況を知らせ、出入国検査の強化に取り組んでいたという。また、接触者に対する隔離観察により国内での感染拡大が最大限度抑えられ、各医療衛生部門などはインフルエンザ対策を立てる貴重な時間が十分にあった。

 西側の人々やメディアは、中国の対応は「やりすぎだ」と非難するが、中国の一般市民はこの厳重な予防対策に対してなんら不満を唱えていない。専門家は、「大切な生命を前に『やりすぎ』ということはない」と指摘する。

 中国の応急管理問題を長年研究してきた薛院長は、「中国の人口密度は非常に高い。流動性も高く、対外との交流も非常に盛んだ。同時に、中国の公共衛生システムと医療資源も相対的に薄弱で、特に広大な農村地域で顕著だ。一旦予防対策に問題があれば、『手におえなくなる』」と指摘する。

 中国国内で感染拡大が有効に阻止されているもうひとつのカギが、人々の責任意識への呼びかけだ。感染が広がる中、中国のメディアや市民は感染地域から帰国する人に対し、自ら隔離措置をとり、発熱後は直ちに受診し、濃厚接触者は自主的に衛生部門に協力するよう呼びかけている。北京疾病予防対策センターは21日、北京の感染者2人は発病前、自主的に人との接触をできる限り小範囲に留めていたと報告した。(編集KA)

 「人民網日本語版」2009年5月22日

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