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同年の子を殴る2歳の「なりきりウルトラマン」

 重慶市に住むある2歳の男の子はウルトラマンに夢中だ。同じくらいの年の男の子に会った時には、ウルトラマンと怪獣との格闘シーンでのアクションを真似て、相手を怪獣に見立てて殴りつける。友達と遊んでいる時にも、ウルトラマンの武器か素手かでほかの子に襲いかかる・・・。「重慶晩報」が伝えた。

 周さんは24日、息子がアニメ「ウルトラマン」に夢中で、毎日のようにウルトラマンのまねをして友達に暴力をふるっていると語り、「息子が何人くらいの子供をぶったのか、もう分かりません。このような暴力をどうやってやめさせたらいいのかも分かりません」と続けた。

 周さんの息子の「武器」は、ウルトラマンが怪獣と戦う時に使う剣の一種。息子が20分近くも泣きやまずにねだるのに根負けして、街頭のおもちゃ屋で買ったものだ。

 周さんは、「このおもちゃはとても硬く、息子が他の子を殴って泣かせたり、怪我をさせたりしないかといつもヒヤヒヤしています」と、息子が遊んでいる間、決して目を離せない原因を明かした。息子の「ウルトラマン」かぶれが相当エスカレートしている現状に、周さんはなすすべもない様子。怪獣を倒すウルトラマンを真似て、息子は家でも周さんをぶったりけったりするという。

 周さんは20日ほど前、いつもきょろきょろしている息子がテレビ画面に釘付けになっていることに気づいた。ちょうど、「ウルトラマン」が放映されていた。この日以降、お昼頃になると、「ウルトラマン」を見たいといって騒ぎ出すようになった。

 「テレビの電源プラグも抜きましたが、無駄でした。息子が泣き続けるので、10分もするとまたテレビをつけてしまいます」と周さんは語る。外出時には、息子にせがまれてウルトラマングッズやウルトラマン武器を買ってしまうのが常だという。

 あたりの子供達に聞いたところ、子供達は全員ウルトラマンを知っており、ウルトラマンの一連の動作を立ち上がって実演する子供もいた。子供達の遊びに付き添う保護者はほぼ全員、周さんと同じような心配事を抱えている。子供達は「ウルトラマン」を見終わると、一様に攻撃的になり、他の子供達を怪獣に見立ててやっつけようとするという。

 中国国内では、その暴力性を心配する声はあるものの、現在までに制限などは一切設けられていない。市教育委員会関係者はこれについて、「『ウルトラマン』は国内で絶大な人気を誇っている。ウルトラマンを放映する一部のテレビ局は、利益追求主義に陥り、子供達の心身の健康に対する影響については全く顧みていない」と警告を発している。

 しかし、小さい子どもの暴力的傾向について、別の見方をする人もいる。唐氏(29歳)は、「私の世代も、『恐竜戦隊・コセイドン(中国名:恐竜特級克賽号)』など日本アニメを見て育った。その暴力度は、ウルトラマンと似たようなもの」と語る。それでも周さんの子どものように乱暴を振るう子どもは当時はわずかだったという。「ポイントは、大人が子供をどのように教育するかという点です。今どきの子供達はあまりにも過保護に育てられています。親は何でも容認し、子どもに手をあげることもなく、つらいことに耐える気持ちを育てようともしません。これが、子供に暴力的傾向を植え付ける根本的な原因なのではないでしょうか」と指摘した。(編集KM)

 「人民網日本語版」2009年6月25日

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