グーグルへのアクセス障害、過去最長・最悪に
25日朝、数多くのサラリーマンが、グーグルへの接続障害で「一瞬のパニック」に陥った。 「第一財経日報」が伝えた。
あるIT関連企業に勤める男性は、以前からグーグルのメールサービス「Gmail」を仕事で使っている。メールボックス容量が会社のものよりはるかに大きい上、より便利だからだ。彼は、「朝、出勤後、いつものようにGmailを開こうとしたが開かなかった」と語った。
これは、2005年のグーグル中国参入以来、最も時間が長く、最も深刻なサイト障害だった。
24日夜から25日朝にかけて、グーグルのグローバル検索サイト「Google.com」への中国国内からのアクセスができなくなった。同時に、Gmail、Google Reader、ADwords広告などの各種サービスも使用不可能となった。同社の中国語版「Google.cn」へは正常にアクセスできた。
グーグルの広報担当は、同社は中国のユーザのほとんどが、過去24時間に、「Google.com」へ接続できなくなり、Google DocsやGmailなどの関連サービスも利用できなくなった事態を把握しており、原因については「現在調査中」だと語った。グーグルには数多くのユーザから苦情が寄せられているが、原因が調査中であることから、グーグル側はこれ以上コメントしていない。グーグル大中華区の李開復・総裁は、ネットユーザの不満を緩和させるため、中国のネットユーザに辛抱強く待ってほしいと自ら書き込んた。
25日昼近くになって、「Google.com」および関連サービスが次々と回復したが、グーグルマップなどまだ復旧していないサービスもある。
グーグルサイトは、接続障害が起こる前に、ポルノや低俗な内容を含むサイトに関して中国関連部門から非難を受けていた。
その後、グーグルの海外サイト検索とサジェストサービス(関連キーワードを提示するサービス)が、主管部門によって一時停止命令を受けた。グーグル中国によると、低俗コンテンツの一掃に全力で取り組んだ結果、政府関連部門が指摘した問題部分はほぼ解決されたという。(編集KM)
「人民網日本語版」2009年6月26日