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大学統一入試、首席合格者の社会実績は低く

 年に一度の「高考(大学統一入試)」の成績結果が発表された。各地で「高考」の「状元(首席)」「高得点者」が続々と名を挙げており、注目のスターとなっている。しかしながら1977年から2008年の32年間、約1千人の成績優秀者のその後について調査した統計結果がこのほど発表され、学問、ビジネス、政界などの分野で突出した活躍をしている人材は見当たらず、彼ら・彼女たちの職業は社会の期待から遠くかけ離れていることが判明した。

 「高考」の成績優秀者に注目が集まる現状について教育界からは、その背後には「状元」をめぐる利益を狙ったもくろみが出来上がっていると指摘する声が少なくない。子どもの出世を願い、何にでもすがりたいという親の心理と、自校の実績アップのために優秀な学生を集める大学側、この旬の学生に対し、「客寄せパンダ」的そろばんをはじく企業など、さまざまな利益が絡み合い、巨大な「状元GDP」ブームが誕生している。

 高得点であったことを夜になって知り、翌朝には企業関係者が自宅に押しかけて来て広告やイメージキャラクターを務めて欲しいと頼まれる受験生も少なくない。河南省某市のある理系の「状元」学生は、成績発表後にたくさんの人達から追われ、一時は平常心を失い、あわてふためき全く準備のない状態で大学生活に入ったと告白する。

 復旦大学研究室の劉承功・主任によると、「高考状元」の「好成績」は入試で一度だけ力を発揮したにすぎず、大学入学後、彼ら・彼女たちは他の学生らと同じスタートラインに立つ。目の前に広がるのは全く未知のトラックフィールド、そして標準的な判定であり、最も必要なのは冷静な思考と落ち着いた学習環境だ。18-19歳の彼ら・彼女たちにとって、過度な期待は自己過信に陥るおそれがある。

 これらの優秀な学生の天分をより発揮してもらい、彼ら・彼女たちを大学、そして社会人生活において輝かせ、祖国の各界における「状元」となってもらうことが、各方面にとって深慮すべき課題となっている。

 北京大学前学長の許智宏氏はかつて、「北大(北京大学)に入学する学生にとって、高考の得点差が100点前後などは当たり前で、低成績だった学生が4年後には好成績学生になることも多い。ハーバード、イェールなども、米国各州の首席学生を全員入学させるわけではない。優秀な学生は本質的には差異はなく、大学がいかに学生を育成するかが重要だ。大学側はどれだけの成績優秀者を入学させたかを重視するのではなく、学生に良質な教育資源と教育環境を提供することにより注力すべきだ」と語っている。(編集HT)

 「人民網日本語版」2010年6月28日

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