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エリートの大量流出、中国に警笛

 中国政府が先月発表した「国家中長期人才発展計画要綱(2010-2020年)」によると、2020年までに、中国は世界の人材強国の仲間入りをすべく人材発展を推進する。しかしながら新世代の富裕層に代表されるエリート達の海外流出が後を絶たない。このような状況の下、いわゆる人材流出とそれに伴う中国からの巨額資金の流出に対する憂慮は未だ「少数派報告」にすぎないものの、エリート達が相次いで移民し、異国の地で価値創造の中核を握っている現状は、中国国民に無視できないシグナルを発信している。これは今の中国に鳴り響く警笛でもある。

 北京の個人出国仲介機構協会の最新統計が具体的数字を示している。昨年の米国へ投資移民ビザ「EB-5」を申請した中国人の数は前年の500人から1千人以上に倍増した。また、過去10年間の各国技術移民の数と投資移民の数の比率は、約20:1となっている。米国務省の発表によると、2010財政年度に「EB-5」ビザを認可される移民総数は大幅増となる見込みで、中国人申請者が占める割合は実に70%前後に達する可能性がある。

 米国に並びカナダも人気が高い。昨年の中国人のカナダ移住は低調だったとの報道もあったが、カナダ移民局の投資移民に関するデータではそれとは逆の結果が出ている。昨年、カナダが全世界から2055人の投資移民を目標に掲げていたが、うち中国人だけで1千人を占めた。ケベック州移民局が審査した投資移民だけでも、中国人申請者は7割に達している。

 オーストラリアも同様にブームがさめない。オーストラリア統計局(ABS)が今年1月に発表した最新データによると、中国大陸部出生人口の移民比率はこれまで移民数がトップだった英国、ニュージーランド、さらには近年移民が増えているインドを抑えて、昨年8月から10月までの3カ月間連続でトップとなった。昨年7月から今年1月までに、オーストラリアに移民した中国大陸出身者は約7800人に達している。

 中国社会科学院が2007年に発表した「世界の政治と安全」報告によると、中国はすでに世界最大の移民輸出国となっている。国務院僑務弁公室の先月16日の発表では、中国人の海外在住者数はすでに4500万人を超え、圧倒的な世界首位にある。

 しかしながらこのようなデータの背景には、中国移民の深刻な現状がある。中国社会科学院人口・労働経済研究所の胡偉略・研究員は、いわゆる「第三の移民ブーム」が確実に存在しているとし、移民数が増加しているだけでなく、肝心なのは「新移民」と呼ばれる人達が高学歴、高技術、高コストであるという点だ。つまり、「新移民」がエリート達であることを注視すべきだ、と指摘している。(編集HT)

 「人民網日本語版」2010年7月13日

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