済南動物園のパンダ、有毒ガスで死亡
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済南動物園は26日に記者会見を開き、ジャイアントパンダ「泉泉」の死因に関する調査結果を発表した。防空壕の通風孔から排出されたガスがパンダ舎に入り、泉泉がそれを吸い込み、呼吸不全に陥り死亡したという。パンダ舎と防空壕の間には通風孔がある。その夜、防空壕の作業担当者が消毒作業のため薬物に点火、ガスが通風孔を通じてパンダ舎に入った模様。
動物園の広報担当によると、22日午後6時50分頃、職員がパンダ舎に大量のガスが立ち込めているのを発見、直ちにパンダ舎担当職員に知らせた。10分後、パンダ舎担当職員が現場に駆けつけると、舎内は強い刺激臭のガスに包まれていた。舎内に入り泉泉を屋外活動スペースに運んだ。泉泉には中毒症状が出ていたため、ただちに獣医と管理職に知らせた。
午後7時20分頃、担当職員は救命緊急措置を講じると同時に済南軍区総病院に救援を求め、警察にも連絡した。30分後、警察と軍区総病院専門家が現場に到着した。医療関係者は緊急措置を3時間近く続けたが、泉泉が息を吹き返すことはなかった。
警察側による現場検証と防空壕の作業担当者への尋問によって、防空壕の消毒用ガスが大量に通気孔を通じてパンダ舎に入り込んだと断定した。消毒用ガスの成分は、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム。この通気孔は、パンダ舎の温度調節のために1995年に設置され、今も使用中という。
各方面の情報を総合的に分析した結果、防空壕から排出された有毒ガスがパンダ舎に入り、泉泉がそれを吸い込み、呼吸不全に陥ったことが死因であるとほぼ結論づけられた。警察はすでに立案済み。(編集KM)
「人民網日本語版」2010年7月27日