女性2人が建てた移動式エコホーム 6平米2千元
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マイホームは高くて手が届かず、賃貸物件も割に合わない。大学を出たのは良いが、落ち着くべき家が無い。南林大芸術学院の卒業作品展にこのほど、大学生2人が設計した「移動式ホーム」がお目見えした。総建造費はわずか2065元。この家は、環境保護にも配慮している。外壁はガムテープ、床板は木屑、ベッドは段ボールで出来ており、灯りは太陽光ライト。軽く便利でしっかりしており、風や雨もちゃんと凌げる。揚子晩報が報じた。
南林大芸術学院の卒業作品展で、この精巧で和やかな感じの家は、多くの来場者の関心を呼んだ。思わず中に入って座りたくなる。非常にカラフルな外壁は、触ってみて初めてガムテープで編んだものだと分かる。踏んだ感触が大変柔らかい床板は、コルクマットと呼ばれる木屑でできたものだ。ベッドは小ぶりだがとても頑丈で、上に乗るとフカフカしている。シーツをめくってみて、段ボールを積み重ねて作られていることが分かった。この家を設計した田園さんと徐蓓雯さんによると、定住する家がない人向けのカプセルホテルがあるが、解体に不便で、環境にも優しくないという。彼女らが設計した家の材料は環境保護に対する配慮が行き届き、軽くてどこにでも持ち運べる。1時間あれば家の組み立てが完成する。ガムテープでできた外壁はとても頑丈で、屋根にはソーラーパネルが取りつけられ、完全な透明で、内側には布が張られている。日光を遮断し、布のカーテンを太陽の熱から守るようにしている。天井の灯りは太陽光エネルギーが用いられている。昼間に太陽光エネルギーを吸収し、夜間に利用するため、電気を使う必要がない。この面積6平方メートルのエコハウスの建造費は合計たったの2065元で済んだ。
このような家は風雨に耐えうるのか? 2人が実験したところ、家は軽く移動に便利だが、極めて頑丈で、風も雨も通さず、居住に問題はないという。(編集KM)
「人民網日本語版」2011年6月7日