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北京・胡同の10年の歴史を記録したカメラマン

既に取り壊された宣武区綿花上二条胡同。壁には「取り壊し」の文字がある=2009年撮影

 カメラマンの欒正曦氏がこのほど、北京・胡同の移り変わりを10年間にわたって撮影した写真の数々を「老北京網」というウェブサイトにアップロードし、北京通の注目を集めている。新京報が伝えた。

 ウェブサイトの仕事に携わる欒氏(27)は、生粋の北京育ちの両親のもとで育った。彼は自分自身を「胡同育ちの子ども」と称している。10年前、カメラの勉強を始めた欒氏は、胡同を写真に収めようと思い立った。青いレンガ造り、戸口に立てかけられたモップ、箒やちりとり…。欒氏にとって、それはありのままの北京胡同の風情だった。

 欒氏は、仕事の合間を縫って胡同を走り回り、フィルムに収めてきた。しかし、北京の発展に伴い胡同は取り壊され、撮影してきた多くが廃墟となってしまった。彼は「ひとつ撮るごとにひとつの胡同が消え、終いには廃墟さえなくなった。将来、ここに胡同があったと誰が知りうるだろうか」と語る。

 今、欒氏は2つの大きな箱に胡同を撮影したフィルムをためこんでいる。個展は開かない。写真も売らない。時間があれば、老北京網に写真を何枚もアップロードする。彼は「大勢の人に見てもらいたい。こういう写真が好きな人が必ずいると思う」という。彼の夢は、出版社から胡同の写真集を出すことだ。「お金はいらない、写真は無料提供でいい。発行された後に、図書館の資料として使われるだけでもいい」。彼は胡同を北京の魂だと考えている。「ただ、昔からの北京っ子のために記念を残したいだけだ」。

 10年前の胡同の写真の中には、道端で炭を売る老人、天秤を担いだ包丁研ぎ、木の下の理髪師の姿がうかがえる。「これが完璧な北京の胡同の姿。かつては、いくらでも撮影できたが、今これを撮りたいと思ったら、運に任せるしかない」。

 彼が撮りたいと願う、なんの手も入っていない昔のままの胡同は、どんどん減っている。残るのは菜市口の東南エリアと、前門東南エリア、磁器口東南エリアだけだ。しかし、そこさえすでに「取り壊し」の文字が書かれている。彼は、あと数年で撮れなくなるだろうと感じている。(編集KO)

 「人民網日本語版」2011年6月27日

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