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中国都市部の貧困問題、ますます深刻に

 中国社会科学院は3日午後、第4回「中国都市発展報告」を発表した。同報告では、中国都市部の貧困問題はますます深刻化しており、都市における居住環境は重大な危機に瀕していると指摘された。 中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。

 青書の副編集長を務めた中国社会科学院都市・環境研究所の宋迎昌・所長助理は、「我々は、複雑で根深く、避けることのできない多くの問題に直面している。これらは、さらなる民生の改善に向け解決されなければならない」と指摘した。

 中国の都市部が抱えている主な問題は次の通り。

 ○農民工(農村からの都市部に出て働く臨時就労者)の市民化プロセスが緩慢。農民工と都市・町勤労者の賃金格差はますます拡大している。この比率は、2005年1:1.73、2008年1:1.8、2009年1:1.9と、両者の差は広がる一方だ。

 ○都市部における住宅価格の上昇スピードが速すぎる。2006年から2009年にかけて、北京、天津、上海、杭州、広州、深セン各都市の住宅価格は軒並み、許容範囲を超えた速さで上昇した。

 ○大都市の交通渋滞がかなり深刻。図表は、大都市における市民1人当たりの都市道路面積保有量を示しているが、自動車量の増加が極めて速く、交通渋滞問題は非常に深刻だ。

 ○都市部の高齢化対策が不十分。すでに高齢化社会に突入した中国では、60歳以上が全人口の9%以上を占めている。一般的には、この割合が8%を超えると高齢化社会に入ったと見なされる。中国は、高齢者の社会保障問題の解決に本腰を入れる必要に迫られているが、社会の公共施設があまりにも不足しているのが現状だ。

 ○都市部の貧困問題はますます際立っている。図表は、都市の社会保障レベルの低い人口の割合を示している。この割合は、1996年から2009年にかけて総じて上昇、2002年以降は比較的安定している。しかし、1996年以降の動向を見ると、社会保障レベルの低い人々の割合が高まっている。農村での割合は安定傾向にある一方で、都市では、特に2002年以降、急増している。

 ○都市における義務教育発展の格差が大きすぎる。各都市では、「学校選択費」が高騰し、より良い学校を選択することが難しく、良い学校に入学することが非常に難しい状況になっている。

 ○都市コミュニティ医療サービスの発展が停滞している。都市住民の医療機関受診状況を機関タイプ別で見ると、総合病院が35.03%を占めたが、コミュニティ衛生医療機関はわずか6.87%、コミュニティの機関で診察を受けることは邪道と言わんばかりの数字だ。これは、地域医療サービスが社会のニーズに追いついていないことを示しており、受診しづらいことや診察料が高いことが、住民にとって生活上の大問題となっている事実が伺える。

 ○都市の住民居住環境は厳しい課題に直面している。2009年の統計データによると、都市公共環境保護に対する満足度の調査で、住民の満足度は平均77%だった。同年、全国都市の約2割では空気品質が基準値に達しておらず、3割の都市では、家庭ごみの無害化処理が実施されていなかった。また、県城(県政府所在地)の汚水処理率はわずか41.64%、残り58.36%の都市では汚水処理が行われていなかった。(編集KM)。

 「人民網日本語版」2011年8月4日

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