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迫りくる「シルバー時代」 老後の生活保障完備が課題

 今日の中国では、拍車がかかる高齢化が、解決すべき人口問題のひとつのテーマとしてますますクローズアップされている。中国人口学会の◆振武・副会長はこのほど、「中国は1億人を上回る高齢者を抱える世界で唯一の国だ。人口の高齢化は、数量が多い、スピードが速い、年齢が上がっているなどの特徴を備えている」と指摘した。

 以下は◆副会長のコメント概要。

 差し迫る高齢化は「未富先老(豊かになる前に高齢化社会を迎える)」状態の中国に、老親だけの空の巣家庭、老親の面倒を見る子供の負担、社会高齢者サービス能力低下、などの問題をもたらした。たとえば、高齢者保障、医療保障、高齢者サービスなどの社会保険制度や公共サービス体制の完備が加速されておらず、中国の人口構造は、今後の経済社会の発展を「窒息」させるほどの勢いで高齢化に向かい突っ走っている。

 「第12次5カ年計画(以下「十二五」、2011?2015年)」期間中、中国は高齢者人口増加のピークを迎え、人口高齢化プロセスが加速し、高齢化と老親家庭の空の巣化がますます進む見通しだ。この5年間で60歳以上の高齢者は1億7800万人から2億2100万人に増加、年平均860万人増えることになる。「シルバー時代」は、家庭・社会における老後の生活保障に厳しい試練をもたらすと見られる。

 伝統的大家族による四世代同居に別れが告げられ、兄弟姉妹や叔父叔母に別れが告げられた。中国人の家庭構造は、親族関係のみならず、老後生活パターンにも変化がもたらされた。住宅、教育、医療などの重責を担う「421家庭」は、一組の夫婦が4人の老父母を養わなければならず、「心はやれど力及ばず」状態に陥っている。ある調査で、「老親の面倒を見るための経済的負担が大きい」と答えた人は59.7%に達した。老親の面倒を見るという伝統的な家庭の持つ機能は、日を追うごとに失われている。家庭で十分養えない一方、それを補う社会制度が整っているとは言い難い。現在の中国の養老保険制度は、都市部の企業や国家関連機関の年金との格差があまりにも大きく、また、基本養老保障が都市・農村を100%カバーできていないのが現状だ。現行の高齢者サービスが市場ニーズにほとんど対応できていないのが現状だ。中国には、さまざまな形で長期的な看護を必要とする高齢者が3250万人いるが、専門施設は極端に不足しており、サービスの項目・内容ともに整っておらず、業務スタッフの資質もピンからキリまでさまざまだ。

 高齢者問題という難題解決には、国家による資金投入の強化を必要であると同時に、制度の確立も推し進めなければならない。国務院はこのほど、「中国老齢事業発展『一二五』計画」を印刷・配布し、社会養老保障制度体系の構築・完備加速、社会化された養老サービス体系の構築加速、高齢化社会のレベルアップなどを提言した。(編集KM)

 ※◆は羽の下に隹


 「人民網日本語版」2011年11月3日

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