幼稚園バス衝突事故で20人死亡、44人負傷　甘粛

事故現場での救援活動の様子

　▽定員9人のバスに64人乗車

　16日午前9時15分ごろ、甘粛省慶陽市正寧県楡林子鎮西街道で交通事故が発生した。陝西ナンバ-D-72231の大型トラックと同鎮小博士幼稚園の送迎バスが衝突、バスの運転手1人と園児4人の計5人が即死した。病院に運ばれる間に、重傷を負った教員1人と園児14人の計15人が死亡した。人民日報が伝えた。

　記者が原稿を送稿した時点で、20人の死亡と44人の負傷が確認された。

　負傷した44人は全員園児で、最年長は6歳、最年少はまだ3歳という。

　正寧県交通警察大隊の苟邵波隊長によると、事故が起きた幼稚園バスは、同園が所有し園児送迎用に無断で改造した金杯ブランドのマイクロバス。このバスの定員は9人だが、実際には64人が乗っていたことから、大幅な定員超過が疑われている。

　初期調査によると、事故当時、現場は霧で視界が悪かったにもかかわらず、大型トラックとマイクロバスはいずれもかなりのスピードを出していたため、正面衝突し、今回の惨事につながった。トラック運転手は現地警察に拘留されている。

　▽負傷した園児44人、病院で治療

　国家安全監督管理総局、公安部、教育部からなる作業チームは事故発生後、速やかに現場に向かい、中央指導層の指示を遂行するため、負傷者の応急手当、善後処理、事故調査などの業務に関し、地方担当部門の指導にあたった。

　事故現場では事故対策本部が創設され、事故処理業務に関する全体指揮および手配を万全に行い、負傷者の応急手当、家族のケア、事故調査など各業務に全力であたった。また、慶陽市内の道路交通安全検査を全面的に展開、全市の学校・幼稚園送迎バスの全面検査を実施、安全上の隠れた問題を排除し、事故再発予防を徹底させた。（編集KM）

　「人民網日本語版」2011年11月17日