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着床前遺伝子診断を受けた初の赤ちゃん誕生 上海

 着床前遺伝子診断(PGD)を受けた赤ちゃんがこのほど、上海の復旦大学附属産婦人科病院参傘下の不妊治療専門病院「集愛遺伝・不妊診療センター」で誕生した。同技術を使った赤ちゃんの誕生は上海では初めてで、生殖補助医療(ART)における新たな一里塚となった。

 着床前遺伝子診断とは、妊娠前に行う遺伝子異常の診断のことで、受精後3日目の受精卵から細胞を一つ取り出し、特定の遺伝子異常が見られないかどうかを遺伝学的に診断、特定の遺伝病のない受精卵のみを母体に移殖し、妊娠させる技術のこと。同技術を使えば、遺伝子異常や遺伝性疾患の危険性を抱えているカップルも健康な赤ちゃんを出産することができる。
  
 同センターは、着床前遺伝子診断の実施を上海市衛生局から認可された初の医療機構で、遺伝科の張月萍主任によると、「すでに遺伝性疾患を抱えていたり、流産を繰り返すなど不妊に悩んだりしているカップル20組余りに対して、同診断を実施。妊娠に成功した妊婦の情况はいずれも良好」。

 ▽X連鎖劣性遺伝病の患者に男女の産み分けの機会

 着床前遺伝子診断を利用すれば、X連鎖劣性遺伝病の患者は中国で生命倫理的に認められている範囲で、男女の産み分けができることは注目に値する。X連鎖劣性遺伝病とは、女性が保因者となり疾病の遺伝子を子孫に伝え、男性が発病する遺伝病のこと。代表的な疾患に血友病やデュシェンヌ型筋ジストロフィー、先天色覚異常などがある。同センターの副院長・孫暁溪教授は「このような男性だけが発病するX連鎖劣性遺伝病を抱える患者に、同センターは着床前遺伝子診断を受け、女の子を産むことを選択することで、欠陥の遺伝を避ける機会を与えることができる。ただ、同プログラムには厳格な手続きが定められており、同病院遺伝科の専門家の診察と、生命倫理委員会の協議を経なければならない」と指摘している。(編集KN)

 「人民網日本語版」2011年11月28日

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