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中国映画が抱える深刻な問題 「低俗・暴力的」

 中国の映画産業は2003年以降、急速な発展段階を迎えた。ある統計によると、中国の今年の映画製作本数は500本を超えたという。しかし、本数は多いものの、中国映画の中で傑作と呼べる物は少なく、中には暴力シーンや低俗さを売りにした、社会的道徳の最低ラインに挑戦するような作品も一部あり、映画産業の健全な発展の脅威となっている。中国青年報が伝えた。

 国務院法制弁公室は15日、「中華人民共和国映画産業促進法(意見募集稿)」を公布した。同稿には、映画産業の発展促進に向けた各措置が盛り込まれたほか、映画の中に麻薬の宣伝や恐怖の誇張といった内容があってはならないことが明確化された。「中国証券報」は報道の中で、「単一の産業を対象とする立法は中国の立法史上においても初となる。映画産業の発展に向けた国からの高い重視と支持が伺える」とした。

 中国青年報社会調査センターが先週、2652人に対して実施したオンライン調査によると、64.8%が「意見募集稿」の規定を支持すると答えた。また回答者の52.2%は「今の中国映画は、暴力的・低俗などの問題が深刻だ」とした。回答者のうち、1970年代生まれは23.7%、80年代生まれは52.5%、90年代生まれは15.9%だった。

 80年代生まれの映画ファン、尹元元さんは「多くの映画は宣伝で『ベッドシーン』や『ヌードシーン』を売りにしている」と語る。

 調査によると、今の中国映画について「満足している」とした人はわずか37.4%だった。「普通」とした人は45%で、「あまり満足していない」、「満足していない」とした人は17.6%だった。52.2%は「今の中国映画は、暴力的・低俗などの問題が深刻だ」と答え、うち9.1%は「非常に深刻だ」とした。

 今の映画市場が抱える問題は?との質問に対する回答はそれぞれ、「暴力や悪ふざけが中心で、青少年の成長に悪影響を与える(53.7%)」、「映画製作者の美的領域が狭すぎる、社会的責任の意識に欠ける(51.2%)」、「文化的配慮に欠ける(46.9%)」、「映画・テレビ文化が低俗化している(42.1%)」、「間違った価値観を広めている(39.7%)」、「真の意味でのオリジナル作品がますます減っている(54.4%)」、「興行成績と評判のギャップが深刻(42.2%)」、「影響力がある若い人材が少なすぎる(40.4%)」となった。

 映画監督の梁明氏(中国伝媒大学教授)は「中国映画産業は表面上は活況を呈しているかのように見える。今年の製作本数は約600本近くで、数の上では米国を上回った。しかし、ある程度の技術水準に達している作品は少ない。これは、どんな人でも映画を製作できる、という今の状況が原因となっている。写真館のカメラマンになるにも資格がいるし、卒業証書が必要だ。映画という高尚な芸術に携わるのになぜ資格などの条件がないのか?このことは中国映画の品質を損なっている」と語る。

 国産映画が抱える「低俗・暴力的」などの問題について梁氏は「これは映画製作者が全体的に低水準であることと関係がある。芸術的素養も無いくせにお金は稼ぎたい、となれば低俗なものを撮って大衆に迎合するしかない。マフィアを題材にした国外の映画を見ると、暴力的なシーンもあるが、実は深い意味がある。中国の一部の映画は上っ面を真似ただけのものだ」と語る。(編集SN)

 「人民網日本語版」2011年12月30日 

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