両岸三地の中華文化大交流枠組み、ほぼ完成
中国文化部の蔡武部長は、4日に北京で開催された全国文化庁局長会議で、両岸三地(中国大陸部・香港マカオ地区・台湾地区)の中華文化大交流に向けた枠組みがほぼ完成したと述べた。中国新聞社が報じた。
蔡部長の発言の要旨は以下の通り。
中国政府による2011年文化事業の成果について、香港・マカオ地区と台湾地区との文化交流は、全方位型・他分野・深いレベルでの発展が実現し、中華文化が世界に及ぼす影響力は絶えず拡大した。このうち、大陸部・香港マカオ地区・台湾地区の中華文化大交流に向けた枠組みはほぼ完成した。
文化部は、大陸部の文化資源を活用し、伝統的な祝日が持つユニークな役割を存分に発揮することで、第12回「香江明月夜-大型中秋晩会」「根と魂-中国無形文化遺産展示・上演」を成功裏に開催、香港・マカオに住む中国人同胞と文化面での共通認識を強めた。 台湾海峡両岸高層レベルによる相互訪問はより頻繁となり、2011年通年で約2900件の両岸文化交流プロジェクトが実施された。第4回海峡両岸(アモイ)文化産業博覧会には、初めて台湾の全県・市が出展した。「山水合璧-黄公望と富春山居図特別展」が台北故宮で盛大に開催され、両岸の人々が中華文化の貴重な宝物を共有し、優れた中華伝統文化を共に発楊する一大イベントとなった。
このほか、文化交流ブランドの影響力がますます高まった。2011年、「歓楽春節」をキャッチフレーズとして世界63カ国・地域で計65件のプロジェクトが実施され、その規模と影響力は拡大を続けている。海外での中国文化センターの建設も着実に進められ、9カ所の文化センターで800近い文化イベントが開催され、中華文化の普及に大きく貢献した。タイのセンターは主体工事がほぼ完了、ロシアやスペインではセンターの改修が続々と行われ、シンガポールのセンターはより良い設計プランを練り上げ、モンゴル、メキシコ、カナダ、スリランカでは、センター建設地の選定が進められた。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年1月6日