大学院入試英語問題、試験開始30分前に流出 中国
中国で7日に行われた2012年全国大学院修士課程入学試験の英語試験で、解答と作文のテーマが、試験の開始30分前に携帯電話のショートメッセージやインスタントメッセンジャー「QQ」のコミュニティーを通じて流出していたことがこのほど、中国版ツイッター「微博(ウェイボー、ミニブログ)」で暴露された。新京報が報じた。
ミニブログによると、解答を載せたショートメッセージを発信したのは、啓航教育集団広州分校という。啓航教育集団顧客サービス部と広州分校はいずれも、これを否定している。
広東省公安庁政府は政府ミニブログで、本件に関する調査にすでに着手したことを明らかにした。
▽解答と作文のテーマについて書かれたショートメッセージ
2012年全国大学院修士課程入学試験の英語試験は、7日午後2時から5時まで実施された。
同日午後8時24分ごろ、清華大学学生ミニブログ協会の劉若晴さんが書いたミニブログによると、試験が始まる30分前に、大学院入試英語(1)問題のうち、選択問題の解答と作文のテーマをQQのコミュニティーで受け取ったという。
あるネットユーザはミニブログで、携帯電話のショートメッセージで受け取った内容を発表した。これも、劉さんがQQのコミュニティーで受け取ったメッセージと同じく、「啓航からご参考までに」という文句で始まっており、ショートメッセージが発信されたエリア番号は広州の番号だった。
長沙のネットユーザは8日、「地元の啓航受験対策クラスに通うクラスメートが、試験開始30分前に、大学院受験英語科目の解答が書かれたショートメッセージを受け取った」と話した。
劉さんによると、解答を発信したハンドルネーム「王者帰来」という人はこれまでに幾度となく、英語の解答を1部100元(約1200円)の値を付けてQQ網で売りこんでいたという。