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東日本大震災をテーマとした中国人作家の小説が出版へ

2011年12月29日、パネルに入った「中国新聞」を持つ于強氏と辰巳支局長。

 日本の各新聞は最近、東日本大震災をテーマにした小説「津波にかけた生と死の情」(中国語名、海嘯生死情)を書いた、中国の作家・于強(65)をつぎつぎに紹介している。地震発生当時、千葉県にいた于氏が帰国後に同小説を完成させると、中国メディアが大々的に報道。国内外の約100サイトが同報道を引用したほか、人民網や海外向け週刊誌「北京周報」などが日本語版の記事を掲載し、日本の出版社にも注目されるようになった。その後、于氏は創業100年以上の歴史を誇る出版社「泰文堂」(東京)と契約に至り、今年春ごろの同小説出版が決まった。翻訳は慶応義塾大学の吉川龍生教諭が担当する。

 同小説の日本語版出版を知った共同通信社上海支局の辰巳知二局長は、于氏に取材を行った。それによると、于氏は1987年、安徽省馬鞍山市の外事弁公室で主任兼旅游局局長を勤めていたころ、中国残留孤児の古蓮雲さんが安心して暮らすことができるよう取り計らい、古さんの苦難の半生をつづった小説「風媒花」を出版した。同小説は日本でも出版され大きな反響を呼び、于さんはその後、日中文化交流に積極的に携わってきたという。

 その後取材を重ねた辰巳局長は、同社の本部(東京)から写真映像記者・矢辺拓郎さんを呼んで、于氏と共に安徽省馬鞍山市を訪ね、于氏を紹介する文章を執筆。于氏が親戚を訪ねるために日本を訪問していた際に被災したことや、当時避難所に避難したこと、さらに、避難している人たちの冷静さに関心したこと、20人の中国人研修生を救出し、自らは犠牲になった宮城県牡鹿郡女川町の佐藤水産の佐藤充専務に感動した事などを書きつづった。特に佐藤専務のエピソードは同文章の中心的内容で、日本人と中国人の間にある愛を描いている。それは、ちょうど于氏の著書「風媒花」で描かれている国境を越えた愛と通ずるものがある。

 その後、同文章は「高知新聞」や「新潟新聞」、「愛媛新聞」、「山口新聞」、「日本海新聞」、「中部経済新聞」、「西日本経済新聞」、「中国新聞」など24社の新聞に写真と共に全文が掲載され、同記事を読んだ多くの読者が感動、大きな反響を呼んだ。日中問題を研究する東洋学園大学の朱建栄教授は、「『津波にかけた生と死の情』は日中両国が互いの思いを知る上で大きな役割を果たすだろう」と指摘している。

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