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「行き遅れ」深刻なのは女性ではなく男性

 国際婦人デーの前日に当たる7日、男女比アンバランス問題が政協委員会で議題として取り上げられた。専門家によると、2020年までに、結婚適齢期の男性は、女性より3千万人前後多くなる見通しという。農村女子児童の教育を受ける権利、結婚プレッシャーに圧倒される「行き遅れ男女」、事件審理の際に女性が「汚名を着せられる」などさまざまな問題に、委員達の関心が注がれた。

 ▽「行き遅れ」、本当に深刻なのは女性ではなく男性

 全国政協委員を務める中国社会科学院学部委員・社会学所前所長の景天魁氏は、「男女比の深刻なアンバランス問題は、憂慮すべき問題だ。1980年代半ばから、中国の新生児男女比は、正常域から外れてきている。その傾向が20年以上続き、今では、世界でアンバランスが最も深刻かつアンバランスな期間が最も長く続いている国家の一つになった」と指摘した。

 第5回全国国勢調査の統計データによると、中国の新生児男女比は117(男児117人に対し女子100人)、130を上回る省もあり、農村では男女比のアンバランスがとりわけ著しい。専門家によると、2020年までに、結婚適齢期(30歳から45歳)の男性は、女性よりも約3千万人多くなる見通し。アンバランスな新生児男女比が是正されないと、中国国内には、配偶者を得ることができない結婚適齢期男性が数千万人に膨れ上がるのだ。

 「行き遅れ」男性3千万人は、どのような社会問題を生みだすのだろうか?景氏は「この予測は、社会秩序に深刻な影響をもたらす。まず、売買婚、人身売買、性犯罪などの発生の素地となり得る。また、現代社会で、結婚相手が見つからずに正常な結婚生活を営むことができない適齢期人口が増えると、不倫関係が増える可能性が極めて高い」との見方を示した。

 北京大学社会学部の李建新教授は「女性の行き遅れはそれほど深刻ではない。問題なのは、男性の行き遅れだ」と指摘。李教授によると、女性の行き遅れは、自ら独身を選択した結果であることが多いが、男性の場合は、結婚を望んでいるにもかかわらず、相手が見つからず仕方なく独身でいるケースがほとんどという。適齢期の男性人口が過剰になると、彼らの旺盛な生理的欲求が正しい形で満たされないことになる。このようにして生まれた、社会から忘れ去られた「底辺」の人々に対して、必要な「安全弁」がないと、巨大な悪しき現象が起こることは目に見えている。実際、ここ数年で頻発した市民の暴力事件の背後には、「行き遅れ男性」の影がちらほら見える。

 適齢期男性人口の過剰や結婚に対するプレッシャーの問題は、ますます深刻化している。景氏は、「行き遅れ男性に共通する特徴は、経済的・文化的資源に劣っており、結婚相手としての条件が悪いことだ。配偶者と巡り合えない適齢期男性は、おのずと劣勢に立たされ、発言権も少ない。しかし、これまで問題視されていなかっただけで、深刻な問題であることには変わりがない。今後は彼らにより関心を向ける必要がある」と語った。(編集KM)

 「人民網日本語版」2012年3月8日

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