仕事がしたくなる?ネットで噂の不思議な「キノコ」
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ネット上で最近、「仕事キノコ」なる不思議な菌類の噂が広まっている。オフィスの机の下に置くだけで、突然「ワーカホリック」に変身し、死に物狂いで仕事に打ち込みだす、というもので、ネット上で話題となった。ケイ楚新聞網が報じた。
あるコメントによると、このキノコの胞子の中には幻覚を誘発する物質が含まれ、吸入した人は猛烈に仕事がしたくなるという。
また他のコメントによると、このキノコの原産地はエジプトで、かつてはピラミッド建設の際にも大量に使われたという。その後ペルシャに伝わり、8世紀にはアラブ帝国の拡大と共に中央アジアに広まり、その後中国にも伝えられた。清朝の時代に一度は失われたものの、最近になって再び中国に出現したという。
この噂が広まると、「神のキノコ」を買いたいと願うネットユーザーが急増。あるネットユーザーは「麻袋いっぱい欲しい。仕事が始まると途端にやる気がでなくなる。ぜひこのキノコで狂人に変身したい」とし、大学4年生の華華さんも「これから続くテストに備えるため1つ買いたい」とした。一方、このキノコに憂慮を示すネットユーザーからは「こんなキノコがもし社長に使われたら怖くないか?」、「社員に残業させるための神器になる。知らないうちに過労死しているかも」などの声が寄せられた。
では、人が一瞬にして「仕事狂い」になるというキノコは本当に存在するのだろうか?華中農業大学応用真菌研究所の専門家に尋ねてみた。
同専門家は「現在知られている食用菌は約300種類にのぼり、確かに霊芝の胞子など、免疫力を高める効果を持つ菌は多い」としたが、「一般的には菌類の胞子が呼吸器系を通じて人体に入ると悪影響をもたらすことが多いため、『仕事キノコ』のようなものが胞子を通じて効力を発揮することはないだろう。仕事の積極性に影響する菌など聞いたことがない。あてにならない情報だ」と述べる。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年3月12日