米大学が不正入学・卒業を容認 95%が中国人留学生
2月に米ノースダコタ州のディッキンソン州立大学が違法に留学生に入学許可を与え、卒業証書を発行していたことが明るみになり、中国の留学市場に衝撃が走った。中国の留学市場が年々拡大するにつれこのような問題も多発している。このように。金さえ払えば誰にでも学位を与える学位商法を行う教育機関を英語では「ディプロマ・ミル」と呼ぶ。3月15日は中国工商局が設けた「消費者権益保護デー」で、この機会に、重慶言語訓練機構と留学サービス会社がすすめる「ディプロマ・ミル」の見分け方を見てみよう。重慶の地方夕刊紙「重慶晩報」 が報じた。
「ディッキンソン州立大学」は、本来ならば入学資格を持たない留学生が多数入学していたことを発表した。2003年以来、816人が入学。うち743人の履歴になんらかの問題があったという。また、学位を取得したのは410人で、そのうち正規の課程を修了したのはわずか10人だけだったという。同大学の留学生は95%が中国人だった。このように監督・管理が極度にかけている現状が明るみになった。
同大学は公立大学で、権威ある米国機構の認証を受けているため、このニュースに対する驚きは一層大きなものとなった。さらに、中国教育部が発表している米国大学リストにも名を連ねている同大学は中国の有名大学を含む大学19校とも提携をむすんでいる。
ただ、このように違法な入学許可や卒業証書の発行は氷山の一角にすぎないと見られている。