18日に報道された「江蘇省塩城市の浜辺に打ち上げられたマッコウクジラ4頭が死亡した」事件は、社会の広い関心を引き起こした。特に皆が注目した、「これらの死亡したクジラをどのように処分するのか」という問題に絡み、新たな事件が起こった。夜半に、クジラの肉が何者かによって切り取られ、盗まれたのだ。揚州晩報が伝えた。
>>マッコウクジラ4頭が浜辺に打上げられる
あるネットユーザが17日夜、クジラの死体が置かれている海岸で、クジラの肉が何者かにナイフで切り取られているのを見つけたことを、ネット上で明らかにした。4頭はいずれも肉を切り取られた跡があり、中には体の後ろの部分がほぼ切り落とされているものや、ヒレが切られているものもあった。目撃者が18日に明らかにしたところでは、現場では、体の一部を切り取られて中身が晒されたクジラが横たわり、周囲には血痕がしたたり、多くの住民がそれらを取り囲み野次馬見物をしていたという。現地の漁民によると、切り取られた肉は約100キログラムという。
連雲港海洋博物館館の劉軍館長は、「肉を持ちさった泥棒は、貴重なクジラの肉を高値で売りさばき、一儲けしようと企んだようだ。また、単にクジラの肉を食べてみたかったという理由によるかもしれない」と推測した。マッコウクジラの肉の味は大変良く、牛肉に似ており、そのまま刺身で食べるか、各種缶詰の材料となる。また、強靱な皮は、皮製品の原料となる。体の油、脳の油、竜涎香は、マッコウクジラの「三大宝物」と呼ばれており、これらの金銭的価値は極めて高い。
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