温州市と台湾の直行便開通 日帰り旅行も可能に
台湾の「台北松山空港」発の飛行機が25日午後12時20分ごろ、浙江省温州市にある温州永強国際空港に到着。温州市と台北市の直行便が正式に開通した。飛行時間はわずか1時間20分と、両地は日帰りでの訪問も可能になった。今後、木曜日と日曜日2便ずつ、計4便が毎週運航される。 中国国営の通信社「中国新聞社」が報じた。
「杭州や蘇州を観光するため」という台北市の鄭さんは同日午前8時ごろ家を出て、9時前に空港に到着。搭乗手続きを済ませて11時発の同飛行機に搭乗。12時20分ごろには温州市に到着したという。
台湾の航空会社「マンダリン航空」の何漢業・総経理は同日午後開催された開通セレモニーで、台北松山空港から大陸部に向かう直行便に関して、「上海虹橋空港と結ぶ便が2010年6月に開通しており、温州市はそれに継ぐ2路線目」と指摘。同市が選ばれた理由に関しては、「温州市民は台湾人のことをある程度熟知しており知名度が高いという、商業貿易の特徴があるため。同市はさらに帰国華僑が多く、貿易が盛んで、浙江省の中でも人口が最も多い都市」と語った。さらに、「直行便の開通後、両地の往復にかかる時間は大幅に短縮され、観光や貿易がさらに促進されるだろう」と期待感を示した。