在日華人にも「シルバーブーム」、日本企業が養老施設
4人に1人が65歳以上のお年寄り。これが日本の現実だ。日本の急速な高齢化は日本人に限らず、日本最多の外国人・在日華人にも「シルバーブーム」が訪れつつある。在日華人のこの大きな市場に注目する企業が増え始め、それぞれが、晩年の在日華人が安らげる養老施設の開発を始めた。ウェブサイト「日本新華僑報網」が伝えた。
株式会社「全管連」(大阪市淀川区)はこのほど、沖縄県今帰仁(なきじん)村、和歌山県南紀白浜、静岡県熱海市など7地方で、「在日華人高齢者生活楽園」を開発、退職した在日華人に住まいと理想の環境を提供し、お年寄りたちに愉しく充実した第二の人生を提供している。
同社の上野健一社長は、「一般財団法人シニアライフ支援機構」(東京都港区)代表理事を務める。「全管連」は分譲地宅地再開発システムを独自に構築、土地の再利用を高齢者QOL(生活の質)改善事業に充てており、高齢者向けコミュニティ建設の専門家を創造・育成する企業グループとなった。在日華人高齢者の文化と特徴に焦点を当て、同社は全国に先駆けて複合型在日華人高齢者生活コミュニティの建設を始めた。
入居を決めた在日華人・辛建強さん(64)は、中国の改革開放後に訪日、大手企業を退職した。老後は帰国して過ごすつもりだったが、在日華人向け高齢者コミュニティを知り、自らの目で確かめに向かった。コミュニティには各種中国語雑誌のほか、中国語テレビ局20チャンネルがあり、コミュニティ食堂・医務室に中国語サービスがあったことから、入居を決断した。「中国の息吹を深く感じることができます。在日華人の方々と新たなご縁も生まれます。国内と生活に大差はありません。日本の『中国の故郷』です」と喜んでいる。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年5月25日