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日本の子供、理想の職業は「ごく平凡」

 数日前、子供の学校で授業参観があった。教室の壁に掲示されていた、「私の理想の職業」と題する子供たちの絵画作品を目で追った。自分の息子の作品を見つけて仰天した。そこには、意外にも、「マクドナルドの店員さん」が描かれていた。この絵を見た私の気持ちは大きく動揺し、「息子はどうしてこんなに志が小さいのか」という気持ちで心は一杯になった。我が子の成功を望む母親の1人として、息子がひとかどの人物になってほしいと望むのは当然だ。しかし、やや冷静さを取り戻して、ほかの子供たちの作品を注意深く見てみると、多くの女の子が、「理想の職業」としてケーキ屋さんの店員か花屋さんの店員の絵を描いていた。男の子の場合、レストランの従業員など飲食と関係のある職業を描いている子が多かった。子供達の絵を見て、私はほっと胸をなでおろした。みんなの絵を見て、自分の中にある「親の欲目」を反省した。息子の出世や成功を願う親の気持ちは十分理解できるが、一体何人の子供が「トップ」の座に昇り詰めることができるのだろうか?

 日本の化学メーカー・クラレが毎年実施している「現代家庭の情報生活」というアンケート調査には、小学1年生を対象とした「将来、就きたい職業」という調査項目がある。同社が今年4月に発表した最新の調査結果によると、小学1年生女子に最も人気のある職業は、「パン・ケーキ・お菓子屋(32.2%)」で、「花屋」「芸能人・タレント」がいずれも約11%でそれに続いた。男子が最もあこがれる職業は「スポーツ選手(26.7%)」で、警察官や運転手が続いた。同社によると、男女それぞれのトップを占める「スポーツ選手」と「パン・ケーキ・お菓子屋」は、1999年の調査開始以来、ずっと変わっていないという。

 同社は、小学1年生の保護者に対しても同じ内容の調査を実施したところ、保護者が子供に将来就かせたい職業もごく平凡であることが分かった。トップは、男の子が「公務員」、女の子が「看護師」だった。この結果は昨年と同じもので、日本人の子供に対する教育は現実性を重視し、高望みはしないことがここから見て取れる。中国には「将軍を目指さない兵士は良い兵士ではない」という言い方があるが、日本人の物の見方では「将軍を目指さない兵士も良い兵士」なのだ。このような教育理念から、子供たちは将来のために真面目に勉強に励み、大きくなってからは、常に他人にライバル意識を持ち、張り合うような事態は避けられるようになる。

 日本から目を転じ、中国について思いを馳せた。中国人の子供は、「将来就きたい職業は?」と聞かれると、「科学者」「発明家」「社長」など、まるで夢に近いような職業を答える。しかし、実際には、「メンツ」や「目先の利益」だけを追い求める中国社会の現状を浮き彫りにしている。どうして、日本の子供たちの理想は、これほどにも地に足の着いたものなのだろう?ほとんどの日本人は、大勢の中で目立つよりも、流れに任せて多勢に従う方が良いとし、「謙虚」は最大の美徳だと考えている。このような考え方は、教育を通じて子供たちにも根付いている。日本の学校では、クラス委員に選ばれることは、特に名誉なことではなく、選ばれる際にも、個人の能力が重視されるわけではない。クラスのみんなに対する奉仕精神があるかどうかで決まる。従って、クラス委員を決める時には、教師による指名や生徒による選挙という方法をとらず、自己推薦が多い。立候補者が多数いる場合は、じゃんけんなどで決める。学校は、「教育における平等」を極めて重視しているため、子供達には、「職業に貴餞なし」という考え方が根付いている。このようにして、日本の子供たちは、理想の職業を選ぶとき、身の回りで頻繁に接する職業を自然と選ぶようになり、全く純粋な好みから、将来就きたい職業を選んでいる。(編集KM)

 「人民網日本語版」2012年7月3日

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