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女子重量挙げ 中国・周俊の「成績なし」に潜むもの

 ロンドン五輪重量挙げ女子53キログラム級の試合が29日、終了した。会場内の共同取材エリアでは、中国の周俊選手は何度か足取りを止め、何か言おうとしたが、彼女に続々と詰め寄る取材陣に対し、ついに一言も発することはなかった。背中を向けて立ち去るその顔には、涙が浮かんでいた。人民日報が伝えた。

 そのわずか10分前、周選手は女子53キロ級の試合中だった。前半のスナッチで95キログラムのバーベルに挑戦し、3回とも失敗に終わり、失格となった。こうして、中国女子重量挙げにとってオリンピック史上初の「成績なし」の記録が誕生した。

 競技会場を去るまでの10分間は、弱冠17歳のこの女性にとって、人生で最も落胆に満ちた10分だったに違いない。彼女がこの無念さを忘れるまでには、途方もなく長い時間がかかるだろう。

 ロンドン五輪出場前、周選手が出場した成年女子の大会は、2012年アジア重量挙げ選手権大会の一度だけだった。この大会では、58キロ級に「アップグレード」扱いで出場、銅メダルを獲得した。その時の総合成績220キログラム。今回のロンドン五輪53キロ級で優勝したズルフィア・チンシャンロ選手(カザフスタン)の成績より10キロも軽い。

 アジア選手権から五輪へといきなりステップアップしたが、ずば抜けた実力の持ち主でもない周選手にかかる期待は薄かった。国家体育総局重量挙げ・レスリング・柔道管理センターの馬文広主任も以前、「自分の実力を出しきれるだけで上出来」とコメントしていた。実際のところ、中国は、この女子53キロ級には金メダルをはなから期待しておらず、表彰台狙いだった。

 五輪代表選手登録時の成績が選手18人中最低だったことから、周選手は実力が低い方のBチームで出場した。これは、伝統的に強い中国重量挙げ女子にとって初めてのことだった。コーチ陣はこれについて、「プレッシャーを避けることができる」と説明した。95キロのバーベルを選んだことについては、コーチが決めたことであり、周選手にとって特にハードルの高い重さではなかった。

 しかし、さまざまな配慮や調整も、この若き女性選手の張りつめた緊張の糸をほぐすことはできなかった。試合に臨む前、周選手はずっと深呼吸をしてリラックスを試み、コーチも笑顔と励ましの言葉で彼女のプレッシャーを和らげようとした。しかし、結果は3回とも失敗に終わった。「コンディションが良くなかった。競技台の上で、何が起こったのか全く覚えていない」。試合後の公式取材にかろうじてこう答えた。

 試合が終わった今、「まだそれほど実力が伸びていない周選手を、どうして大きな舞台に出したのか」という問いが世間から持ちあがっている。

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