体操男子 内村航平が金、中国は決勝進出ならず

優勝を喜ぶ内村あん馬の演技をする内村銀メダルを獲得したドイツのマルセル・グエン金メダルを獲得した日本の内村航平
 

 1日に行われたロンドン五輪の体操男子個人総合決勝は、体操男子団体と同じく「どんでん返し」の結果となった。予選を9位で通過した内村航平が「個人総合の王者」としての貫禄を見せつけ、日本は1984年以来28年ぶりとなる個人総合優勝を果たした。中国人選手は誰一人として決勝進出を果たせなかった。新華社が報じた。

 日本選手の個人総合金メダルは今回で5度目となる。史上最も優秀な体操選手と称えられる内村は、最後のゆかで手をつくミスはあったものの、最終的に合計92.690点で2位を1.559ポイント引き離し、圧勝。ドイツのマルセル・グエンは銀を、予選1位の米国のダネル・レイバは90.698点で銅を獲得した。5種目を終わった時点で2位につけていた田中和仁は最後のあん馬で失敗し6位に終わり、チームメイトと共に表彰台に上るチャンスを逃した。

 中国は北京五輪の金メダリスト・楊威が引退して以来、個人総合の優秀な選手が出ておらず、今回は決勝進出を果たせなかった。

 北京五輪で楊威に続く銀メダルだった内村は、楊威の引退でライバルがいなくなった。大きな大会でミスをしたことがなく、世界選手権でも前人未踏の3連覇を果たしている。ロンドン五輪の個人予選と団体決勝ではミスを連発し、個人予選では6位以内の先頭集団にも入れなかったが、個人決勝ではその実力を再び発揮。3種目が過ぎたあたりからトップを走り始め、最後のゆかの着地で手を付くミスがあったものの、それまでの5種目で蓄積した優位により、初の五輪金メダルを獲得した。

 内村は試合後、「朝起きた時に、正直調子はあまり良くない思った。でも、(団体決勝で)怪我をした山室光史を見て、お前の分も頑張ると思った」と語った。次の五輪への参加について、内村は「自分の極限に挑戦したい」とした。

 世界選手権3位の山室光史は団体決勝で左足甲を骨折し、個人総合決勝の欠場を余儀なくされ、その代わりに田中和仁が出場した。

 ドイツのマルセル・グエンは北京五輪の体操男子団体で4位を獲得したことがあるが、個人総合では世界選手権での8位以外、目立つ成績はなかった。今回思いがけず銀メダルを獲得したことに「驚きだ」と連呼していた。(編集SN)

 「人民網日本語版」2012年8月2日