体操の陳一氷 僅差で銀に泣くも「全てを受け入れる」

 

 中国五輪体操チームのチームリーダーを務める陳一氷は6日、体操男子種目別のつり輪決勝に出場した。ところが、最も得意とする吊り輪で最高難度の技を完璧に決めたものの、着地でややミスのあったブラジルのザネッティに0.1点差で逆転され、銀メダルに泣いた。陳一氷は試合後、「全てを受け入れる」と寛大な態度を示し観衆を心服させた。中広網が報じた。

 陳一氷は同日の試合で1人目の演技者として登場した。「吊り輪王」の陳は安定した演技を見せ、着地の際も両足をそろえてピタリと地面につけ、微動だにしなかった。得点は15.800点、Dスコアは最高の6.8点だった。

 陳はその後、他の選手に追い抜かれることなく1位をキープし続けた。ところが、最後に演技したブラジルのアルツール・ナバラッテ・ザネッティは着地でややミスがあったものの、スムーズに演技をこなし、陳一氷と同じDスコアを獲得。さらにEスコアで0.1ポイント陳を上回り、金メダルを獲得した。

 試合終了後、陳一氷は笑みを絶やさず、観客に手を振り、ブラジルの選手・コーチとも抱き合って祝福した。陳一氷は表彰台で花束を掲げて観客に感謝を示し、中国体操チームリーダーとしての貫禄を示した。

 陳一氷の吊り輪の演技はまさにお手本とも言うべき完璧さで、ここ数年の国際大会ではミスがない。引退試合となった今回の五輪の、最終出場種目となる吊り輪で、有終の美を飾れなかったことが悔やまれる。

 陳一氷は試合後にインタビューに答え、「(自分の)着地がうまくいったので、今日の結果は思いもよらなかった。しかし今は全てを受け入れている。私は部屋に戻って泣けばいい。ただ、中国のアスリートが寛大な心を持っていることを皆に知ってもらいたかった。(結果については)少し残念だ。しかしこの4年間、私は順調な境遇の中でいかに成長するかを学んだ。リーダーになってからは、屈辱を受けても動じないでいられる方法を学んだ」と語った。(編集SN)

 「人民網日本語版」2012年8月7日