海南省のホテルで食中毒疑い 日本人2人含む120人以上
中国海南省三亜市の衛生部門によると、同市内にある「ハワードジョンソンリゾートホテル」の宿泊客が13日未明から、食中毒とみられる症状を次々に訴え、同日夜10時30分の時点で、外国人6人を含む120人以上が病院に運ばれた。中国国営の「新華社通信」のウェブサイトが報じた。
同市内の人民病院と解放軍425病院では同日夜、食中毒の症状を訴えた宿泊客らが、医療関係者に見守られながら、診察を受けていた。
市衛生局の鄒宝倉・副局長によると、入院した6人の外国人観光客のうち2人が日本人で、その他の4人はロシア人。いずれも症状は軽いという。
同ホテルの対外部門の責任者・王麗氏によると、12日の午後7時ごろから体調の不良を訴える宿泊客が相次ぎ、同日の朝に提供された朝食に原因があるのではないかとみている。そして、ホテル側は、不調を訴えた宿泊客を病院へ直ちに運ぶよう手配すると同時に、対応グループを設立。政府の主管部門に同問題を報告し、調査などに積極的に協力している。「ホテル側は現在、調査結果に基づき、食中毒の症状を訴えた宿泊客に対する賠償金支払いなどの処置を取る準備を進めている」。