中国各都市で気温上昇、最高気温42度を記録
中国全土が酷暑を迎える中、一部の都市では「ストーブ」のような猛暑日が続いている。中国には「4大ストーブ都市」という呼称があったが、現在はこれに変化が生じている。どの都市の気温が最も高いか、いわゆる「中国4大ストーブ」はどの都市かについて、さまざまな意見があがっている。人民日報が伝えた。
中国気象局国家気候センターの専門家はこのほど、過去31年間の気象データを総合的に分析した。その結果、夏の気温が最も高い10の省都と直轄市は、下記の通りとなった。重慶市、福州市、杭州市、南昌市、長沙市、武漢市、西安市、南京市、合肥市、南寧市。
国家気候センター気候・気候変化評価室主任の張存傑研究員は、「いわゆるストーブ都市には確かな定義と科学的基準がなく、民間にあいまいな基準が存在するだけだ」と語った。
これまで「ストーブ都市」とされてきたのは、長江流域の大都市だ。夏は亜熱帯高気圧の影響を受け、高気温・高湿度の天気が続き、まるでストーブの中にいるような、うだるような暑さとなる。
張氏は、「過去数十年間、中国北方地区の気温上昇は南方地区を上回り、北方の大都市において気温上昇がより顕著だ」と指摘した。北方の西安市、鄭州市、石家荘市、済南市、北京市、天津市等の都市では、暑さが厳しくなっている。西安市、石家荘市等の都市では近年、夏季の真夏日が20日を超えており、42度という極端な高温を記録したこともある。市民らは、気温上昇を実感している。南方地区の都市の気温上昇は、北方地区の都市ほどではないが、暑さは少しも軽減されていない。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年8月16日