中国、6月の10大ネット流行語
中国語版ウィキペディアのサイト「互動百科」がこのほど、6月の10大ネット流行語を発表した。「天宮1号」とのドッキングが成功した「神舟九号」や、イタリアのサッカー選手マリオ・バロテッリに絡む「思考人生体」などが選ばれた。中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。
(1)「神舟九号」
-----中国の有人宇宙船「神舟9号(略称:神九)」。「神舟」シリーズのひとつで、中国初の宇宙実験室プロジェクト「921-2計画」の一部。2012年6月16日午後6時37分、酒泉衛星発射センターから、長征2Fロケットで打ち上げられ、軌道上を運行する無人宇宙実験機「天宮一号」との有人ドッギングに成功した。
(2)三沙市
-----西沙諸島(英語名・パラセル諸島)、中沙諸島、南沙諸島(スプラトリー諸島)の暗礁および海域を管轄する海南省の地級市。国務院は2012年6月、海南省西沙諸島、南沙諸島、中沙諸島弁事所を廃止し、地級市である三沙市の設立を承認した。
(3)「工資指導線」
-----企業の給与配分に対する規範とコントロールを目的として政府が策定した指針「賃金(昇給)ガイドライン」。各企業の賃金上昇が、経済・社会の発展ニーズと符合させ、生産力の発展を促すための年間賃金上昇率(昇給率)の基準となる。賃金ガイドラインは、相対的な賃金上昇率(つまり昇給率)の形で表されるが、実際の上昇額(絶対額)で示すことも可能。6月19日の時点で、中国国内で10省(自治区・直轄市)が2012年企業賃金ガイドラインを発表済み。賃金上昇基準ラインは、ほとんどが14%前後、うち新疆ウイグル自治区と天津市が最高で16%、北京が最低で11.5%。