中国、6月の10大ネット流行語 (2)
(4)「嫖宿幼女罪」
-----14歳未満の幼女を買春する犯罪行為「幼女買春罪」。1997年の刑法改正に伴い、幼女買春罪は、それまでの幼女強姦罪と袂を分かち、独立した犯罪となった。幼女買春罪は、成立以来、廃止か存続かの議論が絶えることなく続いている。全国人民代表大会法制工作委員会は現在、「幼女買春罪」存続の是非に関する調査研究を進めている。また、最高人民法院弁公庁も、調査研究チームを立ち上げ、同罪関連事件が頻発している地域を選び、調査を開始する。
(5)「薬袋林檎」
薬袋林檎とは、農薬が含まれる袋の中で育てられ、農薬に直接接触して成熟するリンゴのこと。記者が5月下旬から6月上旬にかけて、山東省栖霞市から招遠市に至る省道S304号線の沿線約100キロメートルを何度も車を走らせ調査した結果、沿線に連なる各村のリンゴ園のほとんどが、大量の薬袋を使用していることが明らかになった。これらの薬袋の主要成分は、農薬Tuzetと殺菌剤Asomateで、安全性が疑われることから使用が禁止されている。
(6)呉斌
-----杭州長運旅客輸送二公司の高速バス運転手、呉斌さん(1964年-2012年6月1日 男)。2012年5月29日、呉さんが高速道路を運転していたバスに、鉄の塊がフロントガラスを突き破って飛び込んできた。鉄の塊は呉さんに命中したが、彼は激しい痛みをこらえてバスを停め、乗客24人を無事避難させた。呉さんの傷は深く、結局助からなかった。呉さんはネットユーザから「最も美しい運転手」と讃えられた。交通運輸部は2012年6月4日、呉さんに「仕事に熱心に取り組む模範運転手」という栄誉ある称号を授与、全国の交通運輸業界では呉さんに見習う各種イベント活動を実施した。杭州市政府は、2012年6月4日午後に行われた通達会において、呉さんを「革命烈士」として認定し、「労働規範」の称号を授与すると発表。また、同市は、全市規模で呉さんに学ぶイベントを展開した。