中国では今、官僚らの腐敗を暴くのに中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」が一役買い、ミニブログは今や正義のヒーローのようになっている。しかし、これまで存在した一連の問題を覆い隠してしまうかもしれないという問題も存在している。中国のタブロイド紙「北京晨報」が報じた。
浙江省桐郷市公証処(各地方の司法局に認定された公証を発行する機関)の沈主任はこのほど、上海ガニを食べるために公金16万1千元(約194万円)を使い、停職処分に。事故現場を視察した際、笑顔を浮かべている写真がネット上に掲載されたことがきっかけで高級時計をいくつも持っていることがネットユーザーによって暴かれ、陝西省安全生産監督管理局局長の職を失った楊達才氏に続いて、ミニブログによって腐敗を暴かれた官僚になった。
近年、ミニブログによる「腐敗たたき」は日増しに盛り上がりを見せており、腐敗を摘発・告発するツールになっている。ミニブログを使った「腐敗たたき」のメリットは直感的で迅速、かつ手軽なことだ。一度バッシングが起こると、数日でその初歩的な結果が出、ほかの告発手続きに比べて、とても簡単だ。今では多くの人が同ツールを使った「腐敗たたき」に参加するようになっており、腐敗の抑制や腐敗監督の強化に一役買っている。
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